宅配業者に勤務していたころ、スーパーでお客さんが買った物をその日に届ける「買い物便」の仕事があったという。ただでさえ時間がない中、1箱数百円で水やお米など重いコンテナを運ぶのは採算が取れないと不評だった。そんな宅配業者の裏側を描いたゆきたこーすけ
(@kosukeyukita)
さんの「
運び屋ゆきたの漫画な日常
」より「スーパーの宅配便」を紹介するとともにゆきたさんに話を聞く。
「これがないと買い物できない」ご高齢の利用者からの言葉に見え方が変わった!
本作「スーパーの宅配便」は、スーパーで購入した商品を、その日のうちに自宅まで届ける「買い物便」をめぐるエピソードだ。便利なサービスの一方で、配達を担当していた作者のゆきたこーすけさんにとっては大変な仕事だったという。集荷の連絡を受けて営業所まで荷物を取りに行き、そこから利用者のもとへ配達。片道20分ほどかかるうえ、1箱数百円という料金に、「ただでさえ時間がないのに、やってられないよね」「やめちゃえばいいんだよ」といったドライバーからの不満もあったそうだ。
そんなある日、重たいお米や水などを届けた先で、高齢の利用者から「ありがとうね~。悪かったね~」と何度も感謝された。「歩いてスーパーに行っても、お米を持って帰ることができないんですよ。じゃないとお買い物、困っちゃうよ~」という言葉を聞き、ゆきたさんは「これがないと買い物できない」という人にとって、必要な仕事なのだと実感したという。
「正直大変な仕事だったのですが、『これがないと買い物できない』なんてお年寄りのお客さんに言われると、やっぱり必要な仕事なんだなと思いました」と語るゆきたさん。「配達員をやっていて一番うれしいのは、お客さんに感謝されたときじゃないかと思います」と、仕事のやりがいについても明かしている。便利なサービスの裏側で荷物を運ぶ人たちと、それを必要としている人たち。両方の立場から仕事の意味を考えさせてくれる本作を、ぜひ読んでみて。
取材協力:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)
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