生理の痛みや症状は人によって異なり、就業が著しく困難な場合は「生理休暇」を取得できる。しかし、これを逆手に取り、都合が悪くなると「生理になったので帰ります」と言い出して仮病に使う派遣スタッフがいた。今回紹介するのは、そんな身勝手なスタッフに天誅が下ったエピソードである。
※本作は著者の体験を描いたコミックエッセイです。紹介している症状や経過には個人差があり、医学的な見解を代弁するものではありません。気がかりな症状がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。
著者が語る、常習化する「嘘の生理痛」
「生理になったので早退します」。その日も彼女は生理を仮病で使い始めた。今回、著者のゆき蔵さんに話を伺うと、実はこれが初めてではなかったという。
ゆき蔵さんによれば、彼女は派遣されて間もないころ、自分の希望するシフトが通らなかった日に「生理なので」というメモ1枚だけを残し、年始のセール繁忙期に勝手に帰ってしまったことがあった。「『置き手紙したしオッケー!』という感じだったんでしょうね」とゆき蔵さんは振り返る。その際は慌てて電話をかけると、家族団らんでおでかけを楽しんでいる最中であり、嘘はすぐにバレていたのだ。
厳格な店長の鮮やかなカウンター
今回も懲りずに“伝家の宝刀”を抜き、「立っていられない」と訴え始めた彼女。しかし、今回の相手は悪かった。ゆき蔵さんいわく、当時の勤務先であるSS店は「店長の厳しい指導のもとで常に売り上げ1位をキープしている店舗。ストイックで厳しいですが、理不尽なことでは怒らない人です」とのこと。そんな厳格な店長には、彼女の浅はかな嘘は通用しなかった。
店長は、「薬が効かないほど?」「大人が耐えられないほどの激痛なんですね?」と確認したのち、おもむろに受話器を取りどこかへ電話をかけ始めた。「なぜ電話を…?」と尋ねる彼女に対し、店長は「救急車を呼んでいます」と答える。仮病なのに救急車を呼ばれてしまった派遣スタッフは、窮地に立たされることになった。
本作『天然非常識、無垢さん』を描いたのは、アパレル業界で約10年の接客経験を持つゆき蔵(@yuki_zo_08)さん。当時の実体験をベースに、店舗名や人物が特定されないようアレンジを加えながら“接客業の闇”を描いた漫画『女社会の知られざる闇。』などをブログで連載している。
取材協力:ゆき蔵(@yuki_zo_08)
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