実家の大型犬がある日、先が短いと知らされて――!!仕事を辞め実家に帰る決意!愛犬との最期の日々を描く

東京ウォーカー(全国版)

老犬とつづ井画像提供:「老犬とつづ井」(C)つづ井/文藝春秋

「いつも家族の中心にいて、ほほえみをくれた実家の大型犬。ある日、先が短いと知らされて――」一人暮らしをしていた漫画家つづ井( @wacchoichoi )さんのもとに知らせが入り、老犬と過ごすために仕事を辞めて実家へ帰った。老犬を介護し、最期を看取るまでの温かい日々を描く「老犬とつづ井」(文藝春秋)を紹介するとともに、つづ井さんに本作に秘めた想いを聞いた。

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フラットに描くという制作姿勢が、看取ったあとの気持ちを形づくった

【漫画】「老犬とつづ井」を読む画像提供:「老犬とつづ井」(C)つづ井/文藝春秋

老犬とつづ井 はじめに(2)画像提供:「老犬とつづ井」(C)つづ井/文藝春秋

老犬とつづ井 はじめに(3)画像提供:「老犬とつづ井」(C)つづ井/文藝春秋


実家の老犬Aの介護のために仕事を辞めて帰郷したことが、本作「老犬とつづ井」を描くきっかけになったと語る作者のつづ井さん。若く元気だった頃とは違い、穏やかでうっすらもの悲しい日々が「とても大切な時間になりました」と語り、看取ったあと、その毎日を絵日記として残したいと考えていたところ編集者から声がかかり、本作を描くことになったそう。

つづ井さんが制作で意識したのは、「私がAの気持ちを代弁しないこと」と「感傷的になりすぎないこと」だという。Aに人間的な情緒を過度に与えたり、悲しみだけに沈む絵日記にしたくなかったといい、「その時の感情や出来事そのままに、なるべくフラットに描くよう気をつけました」と話す。描く過程では気持ちの変化もあり、写真を見返し家族とAの話を重ねるうちに「悲しいだけではなくなっていく感覚がありました。この絵日記を描くことは、Aがもういないということを受容するための大切な作業でした。本当に描けてよかったです」と明かしてくれた。

Aはどんな存在だったのか尋ねると、「こんなにお互いの気持ちがわからないいきものと暮らすおもしろさを教えてくれました」と話す。自分とは何もかも違う存在と同じ時間を過ごす喜び、まれに心が通じたように感じる瞬間の尊さをAとの生活から学んだという。

最後に読者へ「この本が必要な方に、必要なタイミングで届いたら嬉しいです。私にはこの本が必要でした」とメッセージを寄せた。

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取材協力:つづ井(@wacchoichoi)

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