林遣都さん主演、上白石萌音さん共演の映画『モネ 時の海を渡った絵』が、2027年10月15日(金)に全国公開される。監督はNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の安達もじりさん、脚本は『舞いあがれ!』の桑原亮子さん。発表にあわせて初報ビジュアルとキャストビジュアルが解禁された。
モネの“幻の1枚”が辿った数奇な運命と、それをめぐる人々の奇跡の物語
2016年、ルーヴル美術館の収蔵庫で、長年行方がわからなかったモネの《睡蓮》連作の1枚がロールに巻かれた状態で発見され、大きな話題を呼んだ。この絵は、川崎造船所(現・川崎重工)初代社長の松方幸次郎がモネから直接譲り受けたものだった。松方は1916年頃から約10年にわたりヨーロッパ各地で美術品を蒐集。その数は約1万点にのぼる。第二次世界大戦末期、フランスに保管されていた約400点は敵国財産として接収されたが、1959年に375点が日本へ返還され、その美術品を核にして国立西洋美術館が設立された。
なぜモネは松方に絵を託したのか。そして、なぜその絵は消えてしまったのか——。本作はこの幻の絵画が辿った数奇な運命と、それをめぐる人々のドラマを描く。
映画の舞台は2016年の神戸。造船所で働く青年・園部龍(林遣都さん)は、先輩にあたる老人の豊島から1枚の古い写真を手渡される。古びて何が写っているかもわからないその写真は、遠い昔、造船所の初代社長・松方幸次郎から豊島に託されたものだった。園部は豊島の孫にあたる華子(上白石萌音さん)とともに写真の謎を追ううちに、松方コレクションの知られざるエピソードをひもといていくことになるが…。
安達監督との“縁”でつながった、林遣都×上白石萌音の初共演
園部龍を演じるのは、『おっさんずラブ』シリーズ(テレビ朝日)や『ガス人間』(2026年)など幅広い役柄をこなす林遣都さん。連続テレビ小説『べっぴんさん』(2016年/NHK)では安達監督とも仕事をしている。
林さんは「台本を読んで、想いを“未来につなげていく”ということがこの作品のテーマだと感じました。たくさんの方の情熱が詰まっているので、しっかりとその想いを届け、皆さんの心にも残るように僕も心を込めました」とコメントしている。撮影前には川崎重工神戸工場を見学し、「想像以上のスケールの大きさに圧倒されました」と振り返った。
園部と出会い、ともに写真の謎を追うヒロイン・杉山華子を演じるのは上白石萌音さん。『カムカムエヴリバディ』での安達監督との信頼関係に加え、2025年には国立西洋美術館の展覧会「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」でアンバサダーを務めるなど、美術との接点も深い。さらに、名前の「萌音(モネ)」は両親がクロード・モネを好きだったことが由来の1つでもある。
上白石さんは「安達監督が映画を撮影されると聞いて、出演を即決しました。変わらず温かいチームで、撮影初日からリラックスした気持ちで参加できました」と話す。「私はモネの絵が大好きで、劇中のセリフにもたくさんの共感があります。実際に『松方コレクション展』にも行ったことがあるので、今回のご縁がとてもうれしいです」とも語り、林さんとの初共演については「落ち着く空気で、どんどん心がほぐされるような感覚でした」と振り返った。
『カムカムエヴリバディ』チームが映画で再集結
製作は東映京都撮影所と、神戸を拠点とするミナトスタジオ。安達もじり監督をはじめ、音楽の金子隆博さん、ミナトスタジオ代表の堀之内礼二郎さんと、『カムカムエヴリバディ』(2021年/NHK)のスタッフが集結した。脚本は「舞い上がれ!」(2022年/NHK)やドラマ10『しあわせは食べて寝て待て』(2025年/NHK)の桑原亮子さんが手掛け、繊細な人間模様を紡いでいく。
『カムカムエヴリバディ』は祖母・母・娘の3世代が100年のファミリーストーリーをつないだ物語だったが、本作もまた、1枚の絵に込められた想いが100年の時を越えて受け継がれていく物語だ。
安達監督は「モネが絵に込めた思い、大事な絵を託された松方の思い、受け継いで絵を守った人たちの思い、その絵を目にする私たち、今を生きる人の思い——1枚の絵をめぐる『思いのバトンリレー』を辿ります」と語る。「少し生きづらくて、ちょっとしんどくて…そんな毎日を過ごしていた主人公たちが、この絵の存在を知り、絵にまつわる思いを知り、自分なりに受け取ることで小さな一歩を踏み出していく。林遣都さんと上白石萌音さんが、繊細に、あたたかく、切なく、優しく表現してくださいました」とコメントしている。
なお、本作は川崎重工が創立130周年を記念して特別協賛しており、ロケ地として川崎重工神戸工場での撮影も実現。初報ビジュアルでは、2人の背後に広がる西洋建築の美しい回廊が目を引く。本作の舞台となる神戸ならではのロケーションにも注目したい。
「日本の若者に本物の西洋の芸術を見せたい」。松方幸次郎の抱いた熱い想いが、次代の夢をつないでいく希望の物語は2027年秋に公開。キャスト続報やさらなるビジュアル解禁など、今後の発表を待ちたい。
映画『モネ 時の海を渡った絵』
2027年10月15日(金)全国公開
出演:林遣都、上白石萌音
監督:安達もじり
脚本:桑原亮子
製作:東映京都撮影所・ミナトスタジオ
配給:東映
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