運動部から文化部まで、選手を支える人たちにフィーチャーし、キラリと光る“最高のマネージャー”を発掘する連載「みつけだせ!僕らの最高のマネージャー!!」。第一回目は西南学院大学アメリカンフットボール部「グリーンドルフィンズ」。
今回注目するのは、みんなから「わかなさん」と慕われるマネージャー・山口若菜さんです。新入生勧誘の合間を縫って取材にお答えいただきました。
マネージャーをはじめたきっかけ
中学校までは剣道部、高校では弓道部とずっと体育会系だった若菜さん。大学生になり、一人暮らしでダラダラしたくないという思いから、なにか始めようと考えていた矢先に出会ったのが、アメフト部の先輩マネージャーでした。アメフトは知らなかったけど、プレイヤーと同じようにイキイキとした先輩の目が印象的で、入部を決めました。
伝統のあみだくじ
西南学院大学アメフト部のマネージャーは、オフェンスやディフェンス等ポジションを6つに分け、それぞれに2〜3人のマネージャーが付きます。他にもアナライジングスタッフ(分析班)やマーケティングスタッフ(広報班)と、様々な役割があります。そして、なんと!マネージャーの持ち場は伝統の「あみだくじ」で決められるそう。担当ポジションの選手が活躍すると、喜びもひとしおなんだとか。
西南学院大学田尻グリーンフィールド
現在、シフト制で様々な役割を担う20人と、先日の新入生勧誘で新たに入部した17人のマネージャーが在籍しています。様子をうかがいたく、練習が行われる西南学院大学田尻グリーンフィールドにおじゃましました。ここ「グリーンフィールド」ではアメフトをはじめ陸上、ラグビー、サッカー、テニスのコートのほか、トレーニングルームや宿泊施設と様々な施設が備わっています。
まるで理想の上司!?貫禄の若菜さん
グリーンフィールドに着くなり、テキパキと役割をこなす若菜さん。この日の練習は18時からだったのですが、他のマネージャーの動き方もお昼休みに考えてから来るという、理想の上司のような働きっぷりです。選手のことはもちろん、練習や新入生のことまで、小柄な姿からは想像もつかないパワフルな動きでみんなをまとめます。
そんな貫禄の若菜さんですが、選手たちからの「わかなさん個人取材ですか?」「スゲー!」の声に、「イヤイヤイヤ…」とはにかむ、かわいらしい場面も。
活動が忙しくて、自分の時間が無いのでは?と心配になりますが、最近では韓国からUSJ、ハワイへ旅行など、プライベートもアクティブに動き回っています。ちなみに2018年のチームスローガンは、“出し切る”という意味の『All Out』。マネージャーのお仕事もプライベートもまさに『All Out』な若菜さんです。
若菜さんに聞く!マネージャーの『極意』『ひみつ道具』
《マネージャーの極意》アメフト部の一員として意識する!プレイヤーであってもマネージャーであっても、西南アメフト部の一員として変わりなく、一人ひとりがその意識を常に持つように、後輩たちに言っています!
《ひみつ道具》岩塩!!激しいスポーツのアメフトは屋外ということもあり、常に汗をかく状態。そこで、いつでもプレイヤーがミネラルを補給できるように、マネージャーの一人ひとりが岩塩を持っています。アメリカ産やフランス産など、様々な岩塩を持っており、種類も豊富。これから季節が変わり、夏になるのでマストアイテムです!
若菜さんの『ここが最高!』
なんといっても、“心配り”。
新入生を下の名前で呼び、緊張を和らげたフランクな雰囲気作り。用具の扱いや自分の持ち場で戸惑っている後輩に優しく寄り添う手ほどき。そして、私たち取材陣にさえも、心配りが最高でした!
見事初戦突破!
4/14(土)から始まった春季トーナメント。初戦は35-7で佐賀大学を破りました。二回戦は5/19(土)11時より、西南学院田尻グリーンフィールドにて福岡大学との対戦です。ラインバッカー担当の若菜さんもビデオ撮影から給水の準備、タイムキーパーと走り回ることでしょう!今後も若菜さんとグリーンドルフィンズの活躍に注目です!
末永禎治