駅員として働いた経験を持つザバック
(@theback_blog)
さんは、X(旧Twitter)やブログで、駅員を主人公にした漫画を公開している。ユニークな動物のキャラクターを通して描かれるのは、駅員たちの日常や、現場で遭遇するさまざまな乗客とのやりとりだ。今回は、これまでに反響を集めた3作品を紹介する。
酔っ払いの対応で仕事が終わらない!
夜勤を終えようとしていた駅員のペン助。ところが、同僚が駅構内で動けなくなっている酔客を発見する。つらそうな様子を見て、ペン助が「救急車を呼びますか」と声をかけると、相手は気分が悪そうにしながらも「1人で帰れる」と答えるのだった。
乗客が帰らなければ業務を終えられない駅員たち。心の中では早く帰ってほしいと思いつつも、対応を続けなければならない。終電後の駅で繰り広げられる、夜勤中の駅員ならではの日常を描いたエピソードだ。
クレームの背景にあった、思いもよらない事情
ある日、ペン助のもとに笑顔であいさつをしに来た男性客。顔を見たペン助は、心の中で「また来たよ、田中の野郎。今日はどんなクレームだ?」と身構える。しかし、田中さんが口にしたのは、これまでの行動に対する謝罪だった。さらに、自分の言動は頭の病気が原因だったと打ち明ける。
それ以来、田中さんがペン助の前に現れることはなかった。迷惑な言動の裏に、それまで知らなかった事情が隠れていることもある。駅を利用する人々がそれぞれ異なる事情を抱えていることを感じさせる作品だ。
駅のルールを説明しただけなのに、なぜ駅員が責められる?
別のエピソードでは、改札を出ずに往復した場合の運賃について、女性客から質問を受けたペン助。駅から出なくても、電車に乗れば往復分の運賃を支払う必要があると説明するが、女性客はその回答に驚く。
一連のやりとりを見ていた男性たちは、駅員に対して「ルール通りにしか動けないのかよ」と非難する。決められたルールを伝えているだけなのに、駅員が悪者のように扱われてしまう理不尽さが描かれている。駅員の仕事は、電車の運行や案内だけではない。酔客への対応やクレームなど、日々さまざまな問題に向き合う必要があるのだ。
一番厄介だったクレーマーとは?
駅員として働いていたザバックさんに、これまでの経験で最も厄介だったクレーマーについて聞くと、暴力を振るう人を挙げた。
「一番厄介という意味なら、暴力を振るうクレーマーですかね…。相手にしたくはないですが、殴られたり制帽を奪われたり、物を投げつけてきたりします。もちろん、警察に助けてもらいますけどね。警察が来てくれるまでは、本当に怖いです」
漫画ではコミカルなキャラクターを通して描かれる駅員の日常だが、その裏には、実際に働いた経験があるからこそ伝えられる緊張感もある。ザバックさんはX(旧Twitter)やブログで、ほかにもさまざまな駅員漫画を公開している。普段はなかなか知ることのできない駅員の仕事や、乗客とのやりとりに興味がある人は、ぜひチェックしてみてほしい。
■取材協力:ザバック(@theback_blog)
※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。製品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。