日常的に利用するスーパーマーケット。整然と商品が並び、当たり前のように買い物を楽しむ空間の裏側では、店員たちを日々困惑させるトラブルが密かに勃発している。SNSやブログでスーパー勤務の裏側をユーモアたっぷりに描いて人気を集める漫画家・狸谷(
@akatsuki405
)さんの漫画『チェッカー鳥海さん、レジまでお願いします』より、買い物の途中で気が変わってしまった客をめぐるエピソード「こころがわり」のあらすじとともに、現場が抱える切実な裏事情についてお話を伺った。
バックヤードから戻ると客が不在!? 呼び出し虚しく消えた注文者
ある日、店内で買い物中の客から「これ1ケース欲しいんだけど」と声をかけられた店員。
「在庫を確認してまいりますので、こちらでお待ちください」と伝え、すぐさまバックヤードへと向かった。目当ての正箱が無事に見つかり、急いで売り場へ戻った店員だったが、そこにいたはずの客の姿は影も形もなくなっていた。
「コーヒーを1ケースお問い合わせのお客様〜」と店員がフロアを巡って呼びかけるものの、応答はなし。どうやら店員が裏へ移動している間に気が変わり、そのまま静かに去ってしまったようだ。
パン売り場にお刺身が!? 放棄された商品の切ない末路と正しい対処法
スーパーでは、こうした「注文したものの途中で不要になる」トラブルが日常茶飯事だという。カゴに入れた商品を「買うのをやめよう」「やっぱりいいや」と思った際、元の場所へ戻さず適当な棚へ置いていってしまう客も少なくない。
お菓子コーナーにケーキが残されている程度ならまだしも、冷凍ケースの中でカチコチに凍りついたお惣菜の唐揚げや、パン売り場に放置されてぬるくなったお刺身が見つかることもあるという。こうした温度管理が崩れた商品は、衛生上の理由から破棄処分せざるを得ず、店舗にとっても大きな損害となっている。
「不要になった商品をどうするのがベストか」という問いに対し、狸谷さんは「元の売り場に戻すのが一番ですが、場所が分からなかったり時間がない場合は、放置せずレジのスタッフへ手渡してほしいです」と語る。
「放置されていた商品は何時間放置されていたか不明なため、衛生上そのまま棚に戻すのは大変危険です。もし放置された商品を見かけた際も、お近くのスタッフやレジまでお持ちいただけると助かります」と切実な呼びかけを行っている。
誰にでも起こり得る「やっぱりやめたい」という瞬間。お店や他の顧客への配慮について改めて深く考えさせてくれる本作を、ぜひチェックしてみてほしい。
取材協力:狸谷(@akatsuki405)
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