大ヒット作の続編映画『マッチング TRUE LOVE』を鑑賞。“恋リア”参加者たちが恐怖のデスゲームに巻き込まれる姿を描いたサバイバル・スリラー!

東京ウォーカー(全国版)

2026年9月25日より全国公開された『マッチング TRUE LOVE』は、2024年に公開された『マッチング』の続編で、内田英治監督と土屋太鳳さんが再びタッグを組んだ作品。公開前に試写で観た本作の感想を紹介(以下、ネタバレを含みます)。

映画『マッチング TRUE LOVE』メイン画像(C)2026『マッチングTL』製作委員会


【ストーリー】
マッチングアプリで出会ったカップルが次々と殺された「アプリ婚連続殺人事件」から2年後、唯島輪花(土屋太鳳さん)と永山吐夢(佐久間大介さん)は事件を乗り越えて交際をスタートさせていた。

ある日、吐夢は輪花の前から突然姿を消してしまう。

時を同じくして、かつての事件を模倣するかのような連続殺人が発生。事件現場には、顔に×印が刻まれた遺体だけでなく、大量の白いバラが残されていた。

吐夢の失踪から2カ月後、輪花は南の島のリゾートで開催されるマッチングツアーに、スタッフとして参加することに。ところが、輪花やツアー参加者たちが島に着くと、“真実の愛”を証明できなければ殺されるというデスゲームが始まってしまう。

カップルたちが疑心暗鬼に陥り、会場はパニックになる中、行方不明だった吐夢が輪花の前に姿を現すのだった…。

【写真】マッチングツアーにスタッフとして参加した輪花(土屋太鳳さん)はデスゲームに巻き込まれる(C)2026『マッチングTL』製作委員会


土屋太鳳と佐久間大介が「アプリ婚連続殺人事件」を乗り越えたカップル役に!

2024年に公開され、邦画実写映画として2週連続第1位、興行収入9.7億円、動員67万3000人を突破する大ヒットを記録したオリジナルサスペンススリラー『マッチング』。前作に続き、ヒットメーカーの内田英治監督がメガホンをとった。

『ミッドナイトスワン』(2020年)が第44回日本アカデミー賞で最優秀作品賞・最優秀主演男優賞を含む9部門を受賞し、その後もNetflix オリジナルドラマ『全裸監督』(2019年)、『ナイトフラワー』(2025年)、『スペシャルズ』(2026年)などのヒット作を次々と世に送り出した内田監督は、国内外から注目を集めるトップクリエイターの一人だ。

前作に引き続き主人公・輪花を演じたのは、『八犬伝』(2024年)、『盤上の向日葵』(2025年)、そして名曲誕生の裏で坂本九を支えた妻の柏木由紀子役を演じる『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』(2026年)など、話題作への出演が続いており、幅広い役に挑戦し続けている土屋太鳳さん。

土屋さんは前作で、親友と父親を亡くしたうえに、母親が長年辛い思いをしていた事実を知った輪花の複雑な心境を見事に体現していた。そして本作では、過酷な運命を乗り越えて成長した輪花を熱演。輪花の凛とした表情が印象的だった。

(C)2026『マッチングTL』製作委員会


土屋さんと同じく、前作に続き謎の青年・吐夢を演じたのは、Snow Manとして多忙な日々を送りながらも、俳優としても活躍中の佐久間大介さん。内田監督とは、『マッチング』、『ナイトフラワー』、『スペシャルズ』に続き、本作で4本目のタッグとなる。

『マッチング』の時は、バラエティ番組などで見る佐久間さんのイメージからは想像もつかない殺人鬼・吐夢を演じていて驚いたが、本作では、吐夢の狂気的な部分だけでなく、輪花への純粋な思いも繊細に表現していて、前作よりもより魅力的なキャラクターになっていた。

謎の青年・吐夢(佐久間大介さん)(C)2026『マッチングTL』製作委員会


韓国からのツアー参加者で、会社経営者のイ・ソンイルを演じたのは、世界的大ヒットドラマ『ヴィンチェンツォ』(2021年)や『涙の女王』(2024年)に出演するクァク・ドンヨンさん。『涙の女王』でクァク・ドンヨンさんが演じたヒロインの弟は、アホだけど憎めない性格で、最初は苦手だったはずなのに、エピソードを追ううちに大好きなキャラクターになっていた。

そんなクァク・ドンヨンさんが、本作では会社を経営するイ・ソンイルをクールに演じていて、『涙の女王』とは一味違う彼の魅力を発見できてうれしかった。

韓国からのツアー参加者イ・ソンイル(クァク・ドンヨンさん)(C)2026『マッチングTL』製作委員会


ほかキャストには、輪花の亡き親友の妹・伊藤愛羅を豊嶋花さん、吐夢を彷彿とさせる陰鬱な空気をまとい、事件に異常な執着を見せる芸大生・野村安蘭を倉悠貴さん、刑事の西山茜を真飛聖さん、輪花の同僚・佐々木万由子を根矢涼香さんが演じている。

また、恋リア参加者のメンバーには、箱入り娘として育った高田綾子を花瀬琴音さん、YouTuberの清水海斗を伊島空さん、経営者の氷室瑠璃を冨手麻妙さん、医師の一条克彦を濱正悟さん、エステティシャンの日向ゆらを加藤史帆さん、スポーツトレーナーの天野由太郎を塚田僚一さん、呉服屋の娘の松橋梨絵を瀧七海さんという個性豊かな俳優陣が集結した。

輪花の亡き親友の妹・愛羅(豊嶋花さん)と芸大生・野村(倉悠貴さん)(C)2026『マッチングTL』製作委員会

(C)2026『マッチングTL』製作委員会


恋リア×デスゲームでドキドキが倍増、ヒロインと殺人鬼の危険な恋の行方に注目!

前作では、マッチングアプリの利用者が連続殺人事件の犠牲になっていたが、本作ではマッチングツアーで南の島を訪れた10人の参加者が、今人気の恋愛リアリティーショー(“恋リア”)のように楽しい時間を過ごす中で、デスゲームに巻き込まれていく様が描かれる。

年齢も職業もバラバラな参加者たちが、どういう組み合わせでカップルになるのかを楽しみながら最初は鑑賞していたが、その中の一組が突然椅子に縛り付けられ、「執行人」と名乗る人物に処刑されてしまったことで一気に不穏な展開に…。

(C)2026『マッチングTL』製作委員会


参加者が処刑される時の映像は、参加者たちが宿泊するホテルだけでなく、ネット上にもリアルタイム配信されるという残酷さ。ここから“死の恋リア”がスタートするのである。

島を舞台にした“恋リア”で有名な韓国の『脱出おひとり島シリーズ』と日本の『シャッフルアイランド』はどちらも未見だが、おそらくキラキラと眩しい恋愛をする男女の姿が映し出されているのだろう。そんなすてきなシチュエーションが、デスゲームの舞台になるという地獄展開に、ホラー好きの筆者は一気に引き込まれた。

(C)2026『マッチングTL』製作委員会


前作では、吐夢と輪花が異母兄妹で、アプリ婚連続殺人事件の本当の犯人が実は吐夢であることが明かされている。ところが、輪花はその事実を知らず、吐夢との恋愛をスタートさせてしまう。

異母兄妹の輪花を本気で愛し、殺人鬼でもある吐夢に“ヤバすぎんか!?”と思いながらも、彼を信頼し、惹かれてしまう輪花の気持ちがわかってしまうのが悔しい。吐夢が魅力的に見えるのは、佐久間さんが彼の危うさや色気を絶妙に表現しているのと、吐夢が心の底から輪花を大事に思っているのが伝わってくるからなのだと思う。

ただ、ツアーに参加していない吐夢が南の島に来ていたことを知った時は“あんたどんだけ輪花のこと好きなんだよ!”と思わずツッコミを入れたくなったが、“もしかして執行人は吐夢なのか?”と疑ってしまう気持ちもあり、いろいろな意味でドキドキさせられた。ちなみに前作も本作もオリジナル脚本であることから、結末がどうなるのかまったく予想ができないというおもしろさがあった。

今回は、前作では描かれなかった吐夢の過去が明かされるため、そこも見どころの一つと言える。

(C)2026『マッチングTL』製作委員会


外部との連絡を遮断され、島を脱出できない状況に置かれたツアー参加者たちの運命はどうなるのか、そして異母兄妹カップル輪花と吐夢はどんな結末にたどり着くのか。ぜひ劇場で確認してもらいたい。

(C)2026『マッチングTL』製作委員会

(C)2026『マッチングTL』製作委員会

(C)2026『マッチングTL』製作委員会



文=奥村百恵

(C)2026『マッチングTL』製作委員会

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