保育園での勤務経験をもとに、フィクションを交えた漫画『保護者支援もアンタ達の仕事でしょ?』をブログで発表しているまえだ永吉さん(@eikiccy)。保育現場で起こるさまざまな出来事を描いた作品は、ネットを中心に注目を集めている。今回は第11話から第15話までのエピソードを紹介するとともに、園児の保護者と連絡が取れない場面や、保育士として働いていた頃の体調管理について話を聞いた。
園児が38.5度の発熱!
はると君の顔が熱いことに気づいた多屋先生。体温を測ると、なんと38.5度もあった。すぐに母親の職場へ電話をかけるが、今日は仕事が休みだという。そこで父親に連絡すると、「今日は妻が仕事休みなので、そっちにかけてもらえませんか?」と返されてしまう。
母親と連絡が取れない状況を知った父親は、大きなため息をつき、「僕からも妻に一度かけてみるので、もう少し待ってもらえますか?」と話す。多屋先生はベテランの青井先生に相談するが、青井先生もこの状況に驚きを隠せない。その後も母親から連絡はなく、先生たちははると君の看病に追われることになった。ようやく母親が迎えに来たのは、19時を過ぎてからだった。「すみませ~ん。仕事で電話出られなくてェ~」と話す母親に、多屋先生は当日の様子を説明し、翌日も熱が下がらなければ病院を受診するよう伝える。
さらに、保育園では感染症対策として、熱が下がってから24時間は登園を控えるルールがあるという。母親は大きくため息をついてはると君を抱き上げると、「わかりましたぁ~。さようなら~」と不満げに言いながら帰っていった。
連絡が取れないのは「あるある」!?
園児の保護者と連絡が取れないことは、実際の保育現場でも起こるのだろうか。まえださんによると、SNSに作品を投稿した際にも多くの反応が寄せられたという。「SNSに投稿した際のコメントでもたくさんあったのですが、『あるある』なんです。とはいえ親御さんも仕事や用事で電話に出られないこともあると思うので、出られなかった場合はできるだけ早く折り返してほしいなとは思います」
保護者にも仕事や事情があり、すぐに電話に出られないことはある。それでも、子どもの体調不良など、急を要する連絡もある保育現場。保育士が園児の対応を続けながら保護者からの連絡を待つ負担は小さくない。だからこそ、電話に出られなかった場合には、できるだけ早く折り返すことが大切だとまえださんは考えている。
保育士が心がけた日々の体調管理
園児が発熱した場合、看病にあたる保育士自身も体調管理に気を配る必要がある。まえださんも現役時代は、感染症などにかからないよう、できる限りの対策をしていたそうだ。「季節問わずマスクをして念入りに手洗いうがい、消毒をして、毎日R-1(免疫力を高める飲料)を飲んで...とできるだけの努力はしていたんですが、よく体調を崩していました」
日々対策を重ねていても、体調を崩してしまうことはあったという。子どもたちと近い距離で接する保育士にとって、体調管理は欠かせない一方、気をつけていても避けられないことがあるのも現実だ。
はると君の体調は翌日には回復するのだろうか。まえだ永吉さんはほかにも多くの作品を発表している。保育現場のリアルな出来事が気になる人は、この機会にぜひチェックしてほしい。
■取材協力:まえだ永吉さん(@eikiccy)
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