旅行といえば「有名なお店で外食する」が当たり前だと思っていないだろうか? 今、そんな旅の常識がZ世代を中心にガラリと変わりつつある。
宿泊予約プラットフォーム・Airbnb Japanが発表した最新の予約動向によると、5人以上のグループで旅行するゲストのなんと94%が「キッチン付きの宿」を選択しているという。さらに、過去2年間で地方エリアの「キッチン付き宿」の予約数は70%も増えていると言う。
なぜ、彼らは「外食」ではなく「自炊」を選ぶのか?
背景にあるのは、旅に求める価値観の変化だ。調査によると、Z世代の約86%が「あまり知られていない地方の町」への旅行に魅力を感じている。
彼らが求めているのは、有名観光地を巡ることではない。地方の道の駅やローカルスーパーに立ち寄り、地元の野菜や新鮮な魚介類を手に入れる。そして、一棟貸しの宿の広々としたキッチンに集まり、仲間とおしゃべりしながら料理を作り、食卓を囲む。
この一連の体験こそが、彼らにとって「旅で一番忘れられない時間」になっているのだ。
「エアビ飯」が地方の一次産業やスーパーを変える?
こうしたトレンドを受け、Airbnb Japanは仲間と作って楽しめるレシピ集「エアビ飯」を公開。SNSで絶大な人気を誇る料理研究家のリュウジさんやだれウマさんらと組み、旅先のキッチンでサクッと作れる映えレシピを提案している。
旅先での自炊を楽しむ旅行スタイルが広がることで、地方の農家や漁師、ローカルスーパーにも新たな需要が生まれる可能性がある。
観光スポットに立ち寄るだけの通過型の旅から、その土地の暮らしや食文化に深く溶け込む体験型の旅へ。Z世代が牽引する「自炊をする旅」は、これからの地方創生や旅行ビジネスの新しい主役になりそうだ。
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。