11月20日(木)、フランス産の新酒ワイン「ボジョレー・ヌーボー」が解禁された。街なかのあらゆるところでボジョレーの文字を目にするが、ことしは「家飲み派」の需要が多いそうで、コンビニ各店のボジョレーキャンペーンへの気合いを感じる。
でも、各コンビニで異なるボジョレーは何が違っていて、どれがいいんだろう? …ということで、総合ワインサイト「ワインアベニュー」と味香り戦略研究所による「大手コンビニの2008年度ボジョレー・ヌーボーの味はこうなった!結果発表会」に参加してきました。日本ソムリエ協会認定ソムリエ・山崎雅之氏のコメントや、発表された分析結果は、ワイン独特の表現が多くちょっぴり難解。そこで要点をまとめてみると…
セブンイレブンの「シャルル・ドラピエ プレステージ・セレクション」(750ml・2600円)は、フルーツの香りがとても華やか魅力的。酸が強く、渋みも少し。全体的に少しとがった印象。バナナに例えると、青いバナナのような香りだそう。魚の生臭い香りのないものがマッチするらしく、マロングラッセやバニラアイスのような濃厚な甘さのスイーツとも相性がよいとのこと。
ローソンの「セレクション ギィ・サヴォワ」(750ml・2800円)は、焼いたバナナや焼菓子のような香りで、酸もタンニン(渋み)も非常に強く、濃度もしっかりあるので肉料理に合うそう。ワイン好きの方も「肉でも魚でも合うので夕飯にちょっと飲みたいときにいいかも」とコメントしていた。
ファミリーマートの「ドメーヌ・タロン」(750ml・2890円)は、よく熟したバナナの香りが強く、セブンイレブンのワインと比べるとフルーツの香りは少し控えめ。強すぎない酸とタンニンがどんな料理にもあわせやすい。甘い香りの印象はワイン好きの多くの人が賛同していた。
サークルKサンクスで販売している「ジョルジュ・デュブッフ」(750ml・2280円)は、イチゴのドロップのような甘い香りで、全体的にまろやかでスタンダードな味。赤ワインが苦手、渋みが苦手な人にもおすすめだそう。飲み口が軽やか、軽い感じ、サラッとしている、というコメントも見られた。
なんでも、香りに各店の特徴が出ていて、全体的には口当たりが軽く、飲みやすい傾向。また、あわせる食べ物の種類にもあまり影響されないようだ。
とはいえ、飲んでみないと好きな味はわからないし、飲み比べてみてもなかなか自分の好きな味を確信できないのもまた事実。とりあえず、モノは試し。ボジョレーが手に入る今のうちに、ソムリエ気分で飲み比べしてみるのもおもしろそう。いろんな批評と比べてみると案外自分の舌の特徴も見えてくるかもね。くれぐれも飲みすぎには注意して。【Walkerplus/齊藤宗敬】