まちびらき5周年を迎えたグランフロント大阪。記念日となる2018年4月26日(木)から2019年3月までの1年間、感謝の気持ちをアートという形で表現する展示会「ART SCRAMBLE」を開催。その第1弾イベント「GRAND ART FES」(開催中~5月13日)をレポートします。
グランフロント大阪にアーティストが集合
大阪の玄関口 JR大阪駅からすぐ、1日約15万人が利用するアクセス便利なグランフロント大阪。レストランやカフェに多彩なショップやオフィスなどが揃う、国内最大規模のショッピングタウンです。
「GRAND ART FES」では、伝説のストリートアーティスト、キースへリングや仏現代アートの鬼才、ファブリス・イベールの作品とともに、日本を代表するアーティスト、ヤノベケンジや椿昇、NY在住の画家 カオルコの作品や、染色画家の西形 彩庵、二人組のアートユニットYotta(ヨタ)、笹岡由梨子など、年代、性別、国籍などを問わずに楽しめるアート作品が登場。
日常空間に突如現れるフォトジェニックなアート
JR大阪駅側うめきた広場にはヤノベケンジ氏の作品が。通りかかる人、皆思わず足を止めて写真を撮っていました。作品はJRから近いうめきた広場と、グランフロント北館1階・4階などを中心に展示してあります。グランフロントを歩けば、アートにあたるといった感じです。
動く!ジャイアント・トらやん!
北館1階のナレッジプラザには吹き抜けの空間を利用して、見ごたえある大型作品がたくさん!12時30分から2時間ごとにヤノベケンジ氏のジャイアント・トらやんが動く演出も。
キースへリングの伝説の展示会を再現
伝説のストリートアーティスト、キースへリングの生誕60周年記念 壁画再生プロジェクトも。1983年に東京・青山で開催された伝説の展覧会の様子を再現しています。
側面では当時のドキュメント映像も初公開。描くのがとても早く、プロセスドキュメントがほとんど残っていないというキース生前の貴重映像です。
都会の自然とアート
うめきた広場の水景にのんびりと座るのはファブリス・イベールの「TED HYBER(テッド・イベール)」。大きなグリーンベア、水音とともになんとも穏やかな気持ちになれます。「アートを見に行く」と堅苦しく考えることなく楽しめますね。
巨大ポン菓子機!
けやき並木には巨大ポン菓子機も。Yottaによる穀(たなつ)。Yottaはデコトラのような石焼き芋トラックによる移動販売で、岡本太郎現代美術賞の対象を受賞したユニークなアートユニット。
穀は実際にポン菓子を作ることが可能で、4月28日(土)と5月12日(土)の12時からポン菓子の配布も。(雨天中止17時まで。なくなり次第終了)
気軽にアートに触れよう
北館4階では、西形彩庵氏とカオルコ氏の展示が。普段なかなかアートを鑑賞する機会のない方も、買い物ついでに気軽に楽しめそうですね。
うめきたSHIPホールでは笹岡由梨子氏による映像作品も。自身の祖父が亡くなったときの葬式の雰囲気や、お経の美しさからインスピレーションを受けたというこの作品。ホラーではないので、ご安心を。5月9日(水)までの展示です。
5月7日(日)から13日(日)までは、施設内のアート作品をインスタグラムに投稿すると抽選で500名にアーティストグッズが当たる、インスタグラム・フォトラリーキャンペーンも開催。さらにゴールデンウィーク期間は来場者参加型アート企画なども。
グランフロントがアートに彩られるこのイベント、眺めるもよし、感じるもよし、撮るもよし。町とアートをフォトジェニックに体感してみませんか。
二木繁美