SNSで“万バズ漫画”を連発し、大きな話題を集めている漫画家・港区カンナさん(@mina_kan_chan)。ウォーカープラスで連載中の「東京モブストーリー〜ヒロインになれない私たち〜」は、恋愛に悩みを抱える女性たちのリアルな感情を描いた話題作だ。
モテるのに心が満たされない、危うい女性の葛藤
本作は、“少女漫画の主人公になれない”女性4人が織りなす恋愛群像劇である。
今回クローズアップされるのは「るか」。男性に不自由したことがないほどモテる一方で、本気で好かれると途端に気持ちが冷めてしまうという悩みを抱えた女性だ。思わせぶりな態度で男性を翻弄する姿の裏には、複雑なコンプレックスが隠されている。
著者である港区カンナさんは、「恋愛」「婚活」「闇深」をテーマに、男女のすれ違いや承認欲求をリアルに描き出し、多くの読者から共感を集めてきた。
なぜ“愛されたい欲望”にとらわれてしまうのか
キャラクターの設定について、港区カンナさんは「基本的にはモテる女の子ですが、いろいろなコンプレックスを抱えています」と語る。
さらに、「男性には困ったことがないが、本当に好きだと思える人には巡り会えず、満たされたい、愛されたい欲望が強い女の子を描きたかった」と、設定に込めた意図を明かした。異性から好かれることには慣れているものの、心の奥底では常に満たされない——。るかの醸し出す危うさは、まさにそうした矛盾から生まれているのだ。
誰もがどこかに共感する“モブ女子”たちのリアル
第一部で描かれた「みなみ」は、クズ男と別れられない女性であった。一方、今回描かれるるかは“本気で好かれると飽きてしまう女性”だ。
どちらのタイプに自身が近いかについて、港区カンナさんは「どちらにも一部は当てはまるし、一部は当てはまらないですね」と振り返る。
続けて、「みなさんも私のように、どのキャラクターにも一部共感していただけるのではないでしょうか」と読者へメッセージを寄せる。
「東京モブストーリー〜ヒロインになれない私たち〜」は、単なる恋愛漫画にとどまらず、“なぜ恋愛がうまくいかないのか”という心の深層まで踏み込んで描いた作品である。るかが抱える孤独や承認欲求がこの先どのように描かれていくのか、今後の展開から目が離せない。
取材協力:港区カンナ(@mina_kan_chan)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。