家にも学校にも居場所がない若者たちが最後に行き着く場所を描いた漫画『ようこそぽかぽか幼稚園』が注目を集めている。作者は、過去に複数の賞の受賞歴を持つ漫画家の墨染清さん(@sumizomesei)。本作に込めた思いや制作の舞台裏について話を聞いた。
「どこにでもぶち込めや!」啖呵を切った不良少年の行き先
不良少年の宗司は、何度も警察の世話になっていた。これまで親身に向き合ってきた交番勤務の東から「俺がかばってやれるんも限界やで」と突き放されると、宗司は「どこにでもぶち込めや!!」と強がり、啖呵を切る。
ぶち込まれたのは少年院ではなく…まさかの幼稚園!?
しかし数時間後、宗司は園児たちと一緒におしりを振っていた。彼が送り込まれた場所は、少年院でも刑務所でもなく、ただただかわいい園児たちが通う幼稚園だったのだ。「おしりふりふり~~~!」という平和すぎる世界の中で、宗司は激しい羞恥心に身悶えすることになる。
荒んだ心に届く「大切な基礎」と今後の展望
読者からは「荒んだ心に染みる」と絶賛の声が寄せられている。この斬新な設定について墨染清さんは、最初に「孤独を抱えた不良高校生を描きたい」という構想があり、彼の心を救える舞台を模索した結果、幼稚園にたどり着いたと明かす。人生における大切なことの基礎が詰まった場所だからこそ、主人公の心も自然と癒やされるのではないかと考えたという。
続編を希望する声も多いが、現時点では制作時間の確保が難しいため予定はないとのことだ。ただ、執筆スピードが上がり時間を作れれば、ぜひ続きを描きたいと語る。プロローグからのギャップが光る本作は、現代に必要な優しさを教えてくれるはずだ。
取材協力:墨染清(@sumizomesei)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。