火葬場の黒煙が祖母の顔に見える!? 孫がおばあちゃんとの最期の別れで目にした“顔”は恐ろしすぎる形相だった

東京ウォーカー(全国版)

火葬場からの煙が集まって人の形になる!?画像提供:色白ゆうじろうさん

数年前からホラー漫画を描き、SNSを中心に短編作品を発表している色白ゆうじろう (@mrwhiteblogger) さん。独特の世界観と先の読めない展開が魅力で、何気ない日常に潜む恐怖を巧みに描き出している。今回紹介するのは、漫画「火葬場の煙(1)~(2)」。火葬場から立ち上る黒煙には、ある不気味な噂があった。亡くなった人の顔が煙となって現れるというのだ。もし、それが本当だったら……。大切な人との別れを描いた物語には、思いもよらない結末が待ち受けていた。

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火葬場の黒煙に浮かぶのは、亡くなった人の顔!?

「火葬場の煙」1-1画像提供:色白ゆうじろうさん

1-2画像提供:色白ゆうじろうさん

1-3画像提供:色白ゆうじろうさん

主人公の家からは火葬場が見える。そこには、黒煙が集まると次第に故人の顔になるという奇妙な噂があった。実際に、火葬された親族の笑顔が煙の中に現れたという話まで耳にしていたのだ。

そんなある日、主人公の祖母が亡くなってしまう。長年にわたって介護を続けてきたが、病状は徐々に悪化し、最期には孫の顔さえわからなくなっていた。もちろん別れは悲しい。しかし、長く続いた介護から解放されたことに、主人公は正直ほっとしていた。

やがて祖母の火葬が行われることになり、例の火葬場から黒煙が立ち上り始める。噂を信じ切れない主人公だったが、もし本当に故人の顔が浮かぶのなら、祖母の最期の笑顔を見られるかもしれない。そんな淡い期待を抱きながら煙を見つめていた。

ところが、黒煙は少しずつ形を変え、やがて人の顔のようになっていく。主人公が目にしたのは、懐かしい祖母の笑顔ではなかった。そこに浮かび上がったのは、敵意と憎悪に満ちた恐ろしい表情だった……。

もし本当に本心を見透かされていたら?

祖母の煙に浮かんだ表情について、色白ゆうじろうさんは主人公の立場ならどう感じるかを問われ、「主人公と違って私は気が弱いので、本心を見透かされていたと思うとトラウマになりそうです。取り返しのつかない死後に、あんな顔で睨まれたらゾッとします」と語る。

亡くなった人に自分の本心を知られていたとしたら、しかも、それを恨まれていたとしたら……。もう謝ることも、気持ちを確かめることもできない。そんな取り返しのつかない恐怖が、この物語の後味をさらに重くしている。

作者自身も経験した、身近な人の死をめぐる不思議な出来事

色白ゆうじろうさん自身にも、大切な人が亡くなったあとに不思議な体験をしたことがあるという。「ある親族が亡くなった時、私は原因不明の高熱で寝込んでしまいました。周囲の人たちは『お別れの虫の知らせだ』と軽く言っていましたが、私は多忙でお見舞いに行けていなかったことを思い出し、『そのことを死に際に責められたのでは?』と考えると背筋が寒くなりました」

偶然だったのか、それとも何かを知らせる出来事だったのか。真相はわからない。それでも、会いに行けなかった後悔があるからこそ、そんな考えが頭をよぎったのかもしれない。

果たして、祖母は介護に苦しむ主人公の本心に気付いていたのだろうか。煙に浮かんだあの表情は、何を意味していたのか。色白ゆうじろうさんは、このほかにもホラー漫画を公開している。日常のすぐそばに潜む不気味さと、読み終えたあとも消えない恐怖を味わいたい人は、ぜひほかの作品もチェックしてほしい。

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■取材協力:色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)

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