東京・新宿にある「TOKYO MYSTERY CIRCUS」にて、体験型イベント「シン・ゴジラからの脱出」が2018年4月26日(木)から開催中だ。同イベントは、映画『シン・ゴジラ』の世界で、巨大不明生物特設災害対策本部(通称:巨災対)の一員となり、ゴジラを倒すというもの。
ストーリー
「東京にゴジラ襲来」。そのニュースに日本の平和は一瞬で崩れ去った。東京の全てを破壊しながら歩を進めるゴジラ。このままでは日本は壊滅してしまう。政府はゴジラから日本を守るべく各界のエキスパートを集めた対策本部、通称「巨災対」を新宿歌舞伎町に設置。
あなたはその巨災対の一員だ。あなたが使う武器は日本。自衛隊、研究所、霞が関…。日本のすべてを駆使しなければゴジラは倒せない。決死の覚悟であなたは受話器を取った。「総理、ゴジラを倒す作戦があります」 いま、日本の存亡をかけた戦いが火蓋を落とす。あなた対ゴジラ、勝つのはどちらか。
プロデューサー・熊崎氏へのインタビュー
ーー今回のストーリーや、ゲームの流れなどを簡単に教えてください。
熊崎:皆様には「巨災対」の一員となってもらい、ゴジラを倒すための作戦を立てていただきます。『シン・ゴジラ』の世界観は踏襲していますが、ゴジラが上陸する場所(お台場)や向かっている場所(新宿)、ストーリーなどは別のものになっています。ストーリーの進行に合わせて、様々な作戦を練ってもらうので、リアルなゴジラ対策を体験できると思います。
ーー「シン・ゴジラ」とのコラボレーションが実現したのは、どういった経緯からでしょうか。
熊崎:この「TOKYO MYSTERY CIRCUS」が歌舞伎町にオープンすることが決まった際、「ゴジラの街、新宿・歌舞伎町だからこそできるコラボレーション」として、SCRAP側から東宝株式会社にお声がけいたしました。
総支配人や代表も幼少期からゴジラが大好きで、でも他のゴジラシリーズだと、怪獣対怪獣などで人間が介在する必要がなくなってしまう。なので、人間が脅威であるゴジラに対抗するストーリーである『シン・ゴジラ』で作ることになりました。
ーー今回は脱出率が高いと聞いたのですが、どれくらい間口を広げたのでしょうか。
熊崎:はい、今回は想定としては20%の成功率としています。通常の脱出ゲームよりも「巨災対」での体験を重視しており、それを楽しんでもらいたいと思っているので、謎自体は重くなりすぎないように調整しています。
ーー「シン・ゴジラからの脱出」で、特に見てほしいところ、ポイントを教えてください。
熊崎:今回は、東宝株式会社に全面協力をいただいて、映像にかなりこだわっています。また、演者がその映像と掛け合いをするなど、SCRAPの新しい演出もお見せできると思います。
他にも、皆様は謎解きに集中してあまり見ていただけないと思いますが、小物にもこだわっています。例えば、やりかけの資料が残っていたり、局長のおにぎりが局長の部屋に行くたびに減っていたりなど。謎解きに関係のない小物にもこだわっています。
ーー先行体験会、初日を終わられましたが、反応はいかがでしたか。
熊崎:すごい熱狂に包まれていました。ゲーム後は、仕事を終えたあとの達成感や解放感が味わえるという意見もありましたね(笑)。また、今回はこの10年で培ってきたさまざまなSCRAPの要素も入れているので、総決算的な位置付けにもなっていると思います。
『シン・ゴジラ』のファン、あるいはリアル脱出ゲームのファンなら間違いなく楽しめる本イベント。このゴールデンウィーク期間だけでなく、学校・仕事帰りや休日にチャレンジしてみてはいかがだろうか。
大原絵理香