焼きたての香ばしいニオイとふわっとした食感、そのおいしさ…パンがもたらす魅力に、心を奪われている人も多いはず。なごやめしで有名なパンと言えば、トーストとあんこのハーモニーが絶妙な小倉トースト。でも、名古屋のパンはそれだけではない。行列&混雑必至でも絶対に見逃せない人気店を、厳選して4つ紹介しよう。
美しいセンスが光るパンと空間「Le Supreme.(ル・シュプレーム)」
専門学校で菓子の勉強をした後、東京のホテルや個人店で修行したオーナーが、「同じクオリティを地元で」との思いから2007年にオープンした。栄生駅は名古屋駅から電車で約6分、店は駅前にあるのでアクセスがいい。数種類の小麦粉や酵母を使い分けて作るハード系をはじめ、センスと技が光るパンが並ぶ。
パンが多く揃う時間は12:00。美味しさはもちろん、商品の見た目や焼き色にこだわったり、陳列を立体的にしたりするなど、美しさを基準に工夫している。オーナーは積極的に新作を考えているので、新しい商品にも期待。
■住所:愛知県名古屋市中村区栄生町7−8 ■電話:052-471-3667 ■営業時間:8:00〜19:00 ■定休日:月曜(祝日の場合翌日) ■駐車場:なし ■アクセス:名鉄名古屋本線栄生駅より徒歩1分
手間暇かけたフランス仕込みのパン「Boulangerie Papi-Pain(ブランジェリー ぱぴ・ぱん)」
脱サラしてパンの世界に飛び込み、関東で修行した後にフランスに渡ったオーナー。そこでバゲットを食べた時の喜びと驚きを胸に、フランスのパンを中心に作り続ける。店は、閑静な住宅地の天白区にある。2003年のオープン時から、フランスのスタイルで客との対話を重視する対面販売にこだわっているため、本場の味と空気感が楽しめる。
パンが多くそろうのは11:00〜13:00、16:30〜18:00の2回。「添加物を使用せず、手間を惜しまない」というフランス伝統の製法を守ることと、良質な素材を使うことが美味しさの秘訣だ。
■住所:愛知県名古屋市天白区植田3−1209−1 サンテラスタカギ1F ■電話:052−808−7539 ■営業時間:8:00〜19:00 ■定休日:日曜・隔週月曜 ■駐車場:なし ■アクセス:地下鉄鶴舞線植田駅3番出口より徒歩1分
吟味した素材で作る独創性の高いパン「terre à terre(テーラ・テール)」
パン業界で注目を集める東京のベーカリー「365日」の杉窪章匡氏のプロデュース第1号店として、2013年にオシャレなバーや、レストランが多い高岳にオープン。杉窪氏と共に名店「デュヌ・ラルテ」で働いていた佐藤一平シェフが腕を振るい、たちまち人気店の仲間入りをした。国産小麦のほか野菜や果物は、地元を中心とした生産者から直接仕入れている。口溶けなどの食感を大切にした、素材の風味や旨味がぐっと生きたパンに出合うことができる。
パンが多くそろう時間は10:00で、季節の素材を生かしたものが次々と登場!小ぶりのものも多いが、素材の旨味が満足感を高めてくれる。2階にはカフェがあり、パンと一緒にコーヒーや紅茶も楽しめる。
■住所:愛知県名古屋市東区泉3−28−3 平塚ビルB1 ■電話:052-930-5445 ■営業時間:8:00〜19:00(カフェはLO18:00、モーニングは〜12:00) ■定休日:なし ■席数:16席(禁煙) ■駐車場:提携のコインパーキング有 ■アクセス:地下鉄桜通高岳駅2番出口より徒歩3分
安心・安全を届ける石窯焼パン「Meisters Backstube KAKINUMA(マイスターズ バックシュトゥーべ カキヌマ)」
2006年にオープンし、2013年に東山動植物園や商業施設の星ヶ丘テラスがある星ヶ丘エリアに移転した。オーナーはドイツで約10年学び、夫婦ともにドイツの国家資格である製パン・製菓マイスターを取得している。コンセプトは、「安心できる素材を使い、その風味、力を大切にしたパン・焼き菓子を作る」こと。国産小麦粉と自家製の天然酵母にこだわり、添加物や保存料は不使用だ。小麦粉は毎日石臼でひいて全粒粉にするなど、丁寧な仕事で優しい味わいのパンと焼き菓子を作っている。
石窯で焼くことで旨味を中に封じ込めたパンは、噛みしめればじんわりと美味しさが広がっていく。イートインスペースではランチが楽しめるとあって人気!12:00〜14:00はパンが多くそろう時間なので、ランチタイムに合わせて行ってみよう。
■住所:愛知県名古屋市千種区桜が丘58 ■電話:052-781-3353 ■営業時間:9:30〜18:30、ランチ10:30〜14:00(LO) ■定休日:木曜・日曜 ■席数:12席(テラス含む、禁煙) ■駐車場:3台(無料) ■アクセス:地下鉄東山線星ヶ丘駅3番出口より徒歩8分
桑山 栞