ドーベルマンの「ドベ」と「ノラ」を飼い、引きこもりだったヨシモフ郎(@yosimofurou)さんの生活は大きく変わった。犬の散歩中に出会う人々、今まで気づかなかった季節の変化。見えなかった景色を描く『ドベとノラ 犬がくれた優しい世界』を紹介する。
※本作は著者の体験を描いたコミックエッセイです。紹介している病状や治療の経過には個人差があり、医学的な見解を代弁するものではありません。気がかりな症状がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。
不整脈とパニック障害。引きこもり生活を一変させたドーベルマンとの出会い
当時、不整脈や不眠症、パニック障害などの症状を抱えていたヨシモフ郎さん。昼夜逆転の引きこもり生活を送っていた際、保護犬を半年ほど預かったことで「自分でも犬が飼えるかもしれない」と実感し、憧れだったドーベルマンの「ドベ」を迎えることとなった。
「大きくてかっこいい生き物に憧れがあり、服や家具も黒いものが多かったので、古い犬図鑑を見ながら『黒くて大きくかっこいい犬』を探しました。長毛種は手入れが大変だと本に書いてあったため、図鑑のなかで最もかっこいいと感じたドーベルマンを選んだんです」
犬中心の生活へ移行すると、朝は5時起きが日課となった。大型犬であるドーベルマンは、朝晩1時間以上自由に走り回れる時間を作るのが望ましいとされる。子犬の成長は非常に早く、1日で1キロ以上体重が増えることもあったという。毎日の運動により筋肉と体力がつき、かつての引きこもり生活からは想像もつかないほど、たくましい肉体へと変化を遂げた。
4年間の短い日々。別れを乗り越え出会った元野良犬「ノラ」
初めて飼ったドベは先天性の疾患を抱えていたため、わずか4年という短さで旅立ってしまった。「もう犬は飼わない」と心に決めていたヨシモフ郎さんだったが、不思議な縁に導かれ、再び元野良犬の「ノラ」を家族として迎えることになる。
ヨシモフ郎さんは、2匹の対照的な性格について次のように振り返る。
「実際に飼ってみると、ドベは想像していたドーベルマン像とは違い、かっこいいというよりは『かわいい』存在でした。頭の中が幸せのお花畑で、いつも楽しそうでポジティブ。口元がゆるいため、ずっと笑っているように見えました。一方のノラは何事にも冷静沈着で、侍のような無口な漢です。家族や友人からも『何を考えているのかわからない』と言われるほどです」
犬との暮らしが教えてくれた、優しくて温かい世界
コロナ禍によって犬と遊べる場所やイベントが軒並み閉鎖・中止となった際、「それでも犬に関わる活動を続けていたい」という思いから、自宅で「犬の絵」を描き始めたことが本作誕生のきっかけとなった。
犬との暮らしが教えてくれる、優しく温かな日常。ドベとノラが織りなす味わい深いエピソードは、多くの読者の心を癒やし続けている。
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。