3.5万超えいいね→「他人の目が怖くて本音が言えない」人へ…全員が仮面を被る世界と素顔の転校生

東京ウォーカー(全国版)

遥かなる空画像提供:腹ぺこ ららばいさん

中学生のころから漫画を描いている腹ぺこ ららばい( @harapekoLullaby )さんがX(旧Twitter)に投稿した『遥かなる空』が、3.5万件を超える「いいね」を獲得して話題を集めている。

誰もが本心を隠して仮面を被り生活する世界で、仮面を被らない転校生・二葉がやって来る。明るく振る舞う彼女だが次第にクラスで孤立し、やがてある事件が起きてしまう。本作が誕生した背景や「自分らしく生きること」について、作者の腹ぺこ ららばいさんに話を聞いた。

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同調圧力が支配する「仮面を被る世界」

本作『遥かなる空』は、同調圧力をテーマに「仮面を被る世界」を描いた作品だ。腹ぺこ ららばいさんが学生時代から温めていた設定であり、本格的な制作へ踏み切ったのは2021年のコロナ禍だったという。

作中で主人公は普段こそ周囲と同じ仮面を被っているが、二葉が教師に叱られた際には周囲に同調しなかった。腹ぺこ ららばいさんは「ほかにも宿題を忘れた人がいるのに、なぜ彼女だけ当たりが強いんだろう?」という疑問を抱いたことがきっかけだったと語る。主人公が抱く二葉への憧れも、物語を動かす大きな原動力となっている。

SNS監視社会と「自分らしさ」の難しさ

こうした主人公の姿は、作品全体のテーマにも深く結びついている。腹ぺこ ららばいさんは、SNSが定着した現代社会において「自分らしく生きることは容易ではない」と指摘する。

「SNSは表向き『自分らしさを表現できるツール』として作られていますが、現状は『互いに監視し合うツール』になっている面もあります。膨大な情報によって他者と自分を比較してしまうため、自分らしさを守るには慎重に付き合っていく必要があります」

自分らしさの原点は「心が動く感動」にある

自分らしく生きるための原点について、腹ぺこ ららばいさんは「感動」の重要性を強調する。作中の主人公は空の広さに感動し、自分だけの価値観を見つけたことで一歩を踏み出す勇気を得た。

腹ぺこ ららばいさん自身も、物語に感動した経験があるからこそ執筆を続けているという。
「自分が本当に感動するものが何かを知っていれば、自分らしさを忘れずに生きていけると思います」

周囲に合わせる日々に悩み、自分らしさを見失いそうになったときこそ、ぜひ手に取ってほしい一作だ。

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取材協力:腹ぺこ ららばい(@harapekoLullaby)

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