古都、奈良のシンボルとして親しまれる「若草山」。3月第3土曜から12月の第2日曜までが開山期間で、山頂までハイキングを楽しめる。山頂からは春日山遊歩道で下山。春日大社の神山としてあがめられる原始林を歩こう。今回、モデルコースと美しい新緑をおさめる写真の撮り方アドバイスをご紹介。<※情報は関西ウォーカー(2018年5月8日発売号)より>
<10時>若草山南ゲート
2か所ある若草山への入山ゲートの一つ「若草山南ゲート」。3月の第3土曜から12月の第2日曜の開山期間はここで入山料を払って若草山へ歩いて登ることができる。
ここから山頂までトイレがないので、入山前にゲート横のトイレで済ませよう。
東大寺や五重塔などが見える。
<11時>若草山山頂
三重目と呼ばれる標高342mの若草山の山頂。奈良の町並みが広がる古都随一の絶景ポイント。シカと絶景が同時に楽しめるのも若草山ならでは。
撮影の際はシカを驚かさないようにゆっくりと動こう。
夜景&夕景スポットとしても人気。
<11時30分>春日山遊歩道(入口)
世界文化遺産の春日山原始林が広がる春日山にあるハイキングコース「春日山遊歩道」。春日大社の神山として手付かずの自然が残り、神秘的な雰囲気が漂う。
春日山入口の鎌研交番から麓(ふもと)まで約2.3㎞。
常緑広葉樹、シダ植物など800種あまりの多種多様な植物社会が形成される。「広角すぎると道の奥行き感がなくなるので注意を」と、フォトグラファー中蔦仁己さんからアドバイス。
<11時40分>中水谷休憩舎
鎌研交番から800mほど下った、標高約260mの場所にある休憩所。裏側には小さな滝が流れ、水の流れ落ちる音を聞きながら、ひと休みしよう。
のんびりと休憩ができる。
<12時05分>月日亭休憩舎
料理旅館「月日亭」の目の前にある休憩所。カエデなどの広葉樹が多く、新緑に囲まれて休憩ができる。ここまで来るとゴールまで、もうひと息だ。
ここでお弁当を広げる人も。
ゴールは春日大社!境内カフェでごほうび
「春日大社カフェ・ショップ鹿音」は2016年の春日大社国宝殿のリニューアル時にオープン。春日山原始林をイメージした開放的な店内で、奈良の食材を使った料理やスイーツが味わえる。国宝殿のミュージアムグッズも充実。
抹茶(左)、ミルク(右)のほか、季節限定(450円)も。
奈良のお米の炊き込みご飯と三輪そうめんのにゅうめんがセットになっている。
オリジナルグッズなども販売。
■春日大社カフェ・ショップ鹿音<住所:奈良市春日野町160 春日大社国宝殿1F 電話:0742-22-6600 時間:10:00~17:00、カフェは10:00~16:30(LO) 休み:不定休 座席:52席 タバコ:禁煙>
狙え、ベストショット!撮り方アドバイス
フォトグラファー中蔦仁己さんによるカメラの撮り方アドバイス。自然らしさを強調することが大事。参考にして、ベストショットを狙おう。
「下からあおって、木の大きさを表現」
「木漏れ日で新緑を強調」
「シカの目線の高さで撮影して、動物の世界観を表現」
■ウォーキングDATA/歩行距離:約4.8㎞ 歩行時間:約90分 コース難易度:2(5段階) 標高342mで、整備された緩やかな山道なので歩きやすい 問い合わせ先:奈良公園事務所(時間:9:00~17:00) 休み:開山期間中なし 料金:入山料150円 電話:0742-22-0375>【関西ウォーカー編集部】
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