4/14にニューアルバム「WORLD WILD 2010」をリリースしたSaori@destiny。バイレファンキやファンキー・コタなど新しいジャンルに常に挑戦し続ける彼女に、自身の音楽性などについて話を聞いてみた。
―元々、エレクトロニカなどのジャンルに詳しかったり、お好きだったりしたのですか?
Saori「全く知らなかったんですよ(笑)。でも、そういうジャンルに挑戦していく事で、少しずつ立ち位置もアーティスト的なものに変わってきたかもです」
―アーティスト的な視点で言いますと、歌詞が印象的ですよね。ストーリー性があるのが、おもしろいんですよね。
Saori「ストーリーを作るほうが書きやすいんですよ。自分の事を延長で書いていたら、抽象的過ぎるという指摘もあって、どうやったら伝わるのか何回も練りました。」
―ちょいとスリリングな歌詞もありますよね。
Saori「あ〜、援助交際のですか(笑)。それは漫画の『闇金ウシジマくん』から話を膨らましまして、後は携帯小説の世界ですかね。クスリやホスト、風俗とか堕ちていく話が多いんですよ。今の若者の闇の部分と言うか、リアルな内容にしました。」
―全体的に悲しいんですよね、何か。
Saori「悲しい歌ばかりですよ。マイナス思考というのもあるかも知れないし、楽しい歌でも、どっか毒を入れちゃうんですよ」
―でも、アルバムタイトルは何かわかりやすくて明るいんですよね(笑)。
Saori「今年は、オリンピックやワールドカップがあるし、「ワールド」をテーマに活動していくみたいな意味もこもってますね」
―どこか90年代の香りがするんですよ。
Saori「小室さん的なですよね!?」
―H Jungle with t的な(笑)。
Saori「大好き! 私の周りでも流行ってます!」
―(笑)。言葉の感覚は独特だと思いますよ。
Saori「似たりよったりの歌詞が巷で多いじゃないですか。だから、他と違う事をしないと意味ないと思うんです。なので、サビはキャッチーにしたいからカタカナ英語取り入れたり、「ファニー・パレード」のサビは呪文をイメージしたりしました」
―他に今回のアルバムで心がけられた事ってありますか?
Saori「今までは歌い方をさらっと歌っていたんですけど、嬉しい歌詞も悲しい歌詞でもフラットに。今回は感情を込めて歌いました、とても難しかったんですけど」
―無機質なイメージのある音に、感情が入った歌声が混じるのはいいですよね。ライブを本当に楽しみにしています。
Saori「大阪でワンマンやりたいですよ!」
―逆に共演したい人っていますか?
Saori「大石昌良さんですね」
―おー、元Sound Scheduleの! バンド畑という意外なとこからで驚きましたが、それはおもしろそうですね!
Saori「後は芸人さんが好きなので(笑)」
―Saoriさんが、バンドマンと芸人さんと対バンっていいですね(笑)。これからも期待しています。今日はありがとうございました。
Saori「こちらこそ、ありがとうございました!」