ロールケーキや半熟スイーツなど、多彩なスイーツが旋風を巻き起こす中、次に注目したいのは“チュロス”。日本風に進化を遂げた専門店が相次いでオープンしているのだ。なかでも今、日本で増えているのが“テイクアウト・チュロス”だ。
チュロスは断面が星形になっているスペインの細長い揚げ菓子のこと。これまでもテーマパークやアウトレット施設などではよく見かけたが、その専門店が増えている。
「本場スペインでは、朝食や間食として食べられており、家庭の数だけチュロスがあると言われています」と、チュロス専門店「CHURRO☆STAR(チュロ・スター)」(東京・渋谷区)のオーナー・永田良平さんは話す。現地では、最もポピュラーなスイーツの一つだという。今年4月初旬にオープンした同店では、チュロスの中にクリームを詰めた、南米に多いフィリングタイプがそろえられており、「キャラメル」「チョコレート」「ミルク」(各250円)などが楽しめる。デュラムセモリナと上新粉を使用した生地で、中心部がモチっと仕上げられているのが特徴。しつこくなく、食感は軽い。
また、本場の老舗も上陸。スペインで1894年に創業した老舗「Chocolateria San Gines(チョコラテリア サン ヒネス)」(東京・渋谷区)で、4月下旬にオープンした。ここでは、チュロスをチョコラーテに付けて楽しむ本場のスタイルで、熱々のチュロスが味わえる。新店は、イートインメニューに加えて、カップにチョコラーテとひと口サイズのチュロスを入れたテイクアウトメニュー「食べ歩き用チュロ」(430円/1カップ)を用意。外で食べ歩きたいときには便利でうれしい。
いずれも好調な売行きを記録しているというこの“テイクアウト・チュロス”。クリーム入りや老舗の本格派など、手軽に楽しめるスイーツとして、今後さらにブレイクしそうだ。サクッとスナック感覚で食べてみてはいかが? 【詳細は東京ウォーカー5月11日発売号に掲載】