ミュージカル『魔女の宅急便』キキ役に大抜擢!第8回東宝シンデレラグランプリ・福本莉子とは?

東京ウォーカー(全国版)

ミュージカル『魔女の宅急便』に出演する福本莉子写真:永田正雄 スタイリスト:武久真理江 ヘアメイク:くどうあき 


スタジオジブリが映画化した人気作『魔女の宅急便』が、6月15日(金)から24(日)まで東京・新国立劇場、7月4日(水)から5日(木)まで大阪メルパルクホールで、フレッシュなキャストを迎えミュージカルとして帰ってくる。昨年の初演時はチケットが即日ソールドアウトとなった同作に今回主演として選ばれたのは、第8回東宝シンデレラオーディションでグランプリを獲得した福本莉子。今作品で初舞台初主演を務める彼女に、舞台への意気込みや今後の展望などについて語ってもらった。

――ミュージカルで初舞台初主演が決まった時の感想を教えてください。

初めて聞いた時は「嘘でしょ!?」ってすごく驚きました。初めて見たミュージカルが昨年上演されていたミュージカル『魔女の宅急便』で、その時は一人の観客として見に行きましたが、まさか自分が同じ舞台に立つとは思っていなかったので、本当に驚きました。また、初めての舞台なので、自分に務まるんだろうかという不安とプレッシャーがとても大きかったですね。

――舞台の稽古はまだと聞いていますが、既に始めていることはありますか。

舞台で歌う11曲の音録りは既に終わっていて、今はその歌の練習をしています。ミュージカルの歌は普通の歌と違って話すように歌うというか、私は普段、裏声を使いながら歌うんですけど、微妙なニュアンスを表現するためには地声で歌わないと伝わらないんです。でも、かなり高い音までポンって地声で歌うというのがすごく難しくて、今はそれに苦戦しています。もともと歌は友達とのカラオケや音楽の授業で歌うくらいだったので、本番までの期間でどれだけ前の自分とは違う歌声を出せるようになるかが課題です。

今回の作品もどのキキとも違うキキをお見せできると思います写真:永田正雄 スタイリスト:武久真理江 ヘアメイク:くどうあき 


――練習についてはどのようなことに気を付けていますか。

発声練習をしっかりやることと、あと気持ち(笑)。ちゃんと高い声も出るよっていう心持ちというか気持ちでやらないといい声は出ないので、気持ちもすごく大事にしています。

――演技についてもミュージカルはやってみる前と後で、感じる印象が全然違いそうですね。

そうですね。一つ一つの喜びだったり悲しい感情も、舞台上だと普段より大きく見せないと伝わらないと思っています。まだ稽古は始まっていませんが、普通の演技とは違うのでどういうふうに演じるか、そこが自分の壁になるんじゃないかなと思います。

――確かに役作りが難しそうですね。これまでアニメや実写映画など多くの方がいろんなタイプのキキを演じた、有名な作品です。

そうですね。今回の作品もどのキキとも違うキキをお見せできると思うので、楽しんでもらえたらいいなと思います。

もしキキみたいに飛べたら誰もいない静かな海へ行って、たそがれてみたいです写真:永田正雄 スタイリスト:武久真理江 ヘアメイク:くどうあき 


――ジブリ作品の『魔女の宅急便』で好きなシーンを教えてください。

映画の終盤でキキがデッキブラシを使って、飛行船から落ちそうになるトンボを助けるシーンが一番好きですね。

――福本さんもキキみたいに飛べそうですか。

ん~、訓練をすれば(笑)。運動神経はどちらかというと普通なので。

――もしキキみたいに空を飛べたらどこへ行きたいですか。

誰もいない静かな海へ行って、たそがれてみたいです。でも日本がいいですね、落ち着くので。

――ほかに魔法が使えるとしたら、どんな魔法を使ってみたいですか。

瞬間移動!家から学校までパッて行けるので遅刻しないじゃないですか。お仕事だとちゃんと起きられるんですけど、学校となると気が緩んでしまって。5分置きにアラームをかけているんですけどずっと気付かなくて、後半くらいになってくると母が「アラーム鳴ってるけど大丈夫?」みたいな感じで起こしに来てくれます(笑)。

高校生活最後なのでみんなと卒業旅行に行きたいです写真:永田正雄 スタイリスト:武久真理江 ヘアメイク:くどうあき 衣装(靴):KAMISHIMA CHINAMI Pretty Ballerinas


――高校生活は満喫していますか。

はい。この間高校生活最後の遠足にも行きました。毎年クラス替えをする4月に遠足があるんですけど、今年は神戸のハーバーランドや中華街に行きました。あまりにも楽しくてはしゃぎ過ぎたら最後は集合時間に間に合わなくて、神戸北野異人館街までダッシュしたんです(笑)。でも、異人館って坂をかなり上ったところにあるじゃないですか。それを知らなくて汗だくになりながら走っていって、結局間に合わず先生にちょっと怒られました。

――十分楽しめたみたいですね。高校生の間にやっておきたいことは?

学校ではまだ体育祭と合唱祭、お泊まり行事もあるので全部楽しみたいです。あと写真はたくさん残したいですね。友達とは、お化け屋敷は苦手なんですけど絶叫系の乗り物は好きなので、ナガシマスパーランドや富士急ハイランドに行きたいです(笑)。毎年入試休みに仲良く8人くらいで出かけるんですけど、高校1年生の時にはディズニーランドで”制服ディズニー”をやってみたことがあって。今年は受験が終わってからでも、みんなと卒業旅行とか行けたらいいなと思っています。

――ちなみに、8月には映画『センセイ君主』への出演が決まっていますね。

夏穂という女の子で、原作には登場していない役柄を演じさせていただきます。私の役は女子力が高いモテ女という設定で、佐生雪さん演じる詩乃と一緒に竹内涼真さん演じる弘光先生を誘惑しにかかるという役どころです。いろいろとコミカルなシーンが多いのでそこが見どころかなと思います。

将来的に映画祭などで賞をもらえるような俳優さんになりたいです写真:永田正雄 スタイリスト:武久真理江 ヘアメイク:くどうあき 


――では、芸能活動をしていく中での目標はありますか。

将来的に映画祭などで賞をもらえるような俳優さんになるのが目標ですが、まずはドラマや映画などいろいろな作品に出られるようになりたいです。身近な目標でいうと、役で髪の毛を染めてみたりしたいです(笑)。

――目標にしている俳優の方がいれば教えてください。

誰かというよりも、自分らしくやっていけたらいいなと思っています。

――最後にミュージカルを見に来られる方にメッセージをお願いします。

昨年、上白石萌歌さんが演じられたキキや阿部顕嵐さんが演じられたトンボとは全く違う舞台を目指しています。初舞台ですが、満足して帰っていただけるように頑張りますので、ぜひ楽しみにしていてください。

永田正雄

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