大正通り(福岡市中央区)と並行する、警固・赤坂の裏道周辺には実力店がひしめき合う。フレンチ、家庭料理、エスニック、とジャンルも多彩な繁盛店に共通するのは、確かな腕、経験をもつ"本物"店主が迎えること。人情味あふれる小バコならではのコミュニケーションも楽しもう!
フルオープンキッチンで凄腕シェフとの距離がバリ近!「Yorgo」
ワインビストロ「Yorgo(ヨルゴ)」は、東京の名フレンチや和食店他、フランスにも渡り技を磨いた店主が腕を振るう。カウンターが厨房とフラットにつながりパーティションもなく、まさに"魅せる"キッチンでフレンチベースの独創的な料理を生み出している。
「自然派ワインとともに気軽なつまみ感覚で」と、コースはなく一品メニューのみを用意。人気メニューの「牛ヒレ肉のレアカツ」(3780円・200g)は、特製ソースと柔らかいレアカツにトリコになる人が続出。また、アルコールはビールとワインしか置かないことも、"潔さ"を掲げる同店のこだわりだ。
7月上旬には店舗を国体道路沿いに移転予定。予約が取れない人気店の今後にも注目だ。
[Yorgo(ヨルゴ)]福岡市中央区警固2-15-20 / 092-725-8277 / 17:00~24:00 / 無休
"深夜食堂"にも登場!優しいおウチの味にほっこり「町屋 あかりや」
女性店主が作る家庭料理を日本酒、ナチュラルワインとともに楽しめる「町屋 あかりや」。東京・町屋で営んでいた店を移転するかたちで、2016年福岡にオープンした。
漫画「深夜食堂」の作者・安倍夜郎氏は東京にあった前身店からの常連で、店内には安倍夜郎氏のサインやイラストが飾られている。また、「長いものソテー」(500円)など同作に登場したメニューもある。
ほかにも、「若どりの唐揚山椒風味」(1個300円)や、具だくさんの「深夜食堂の豚汁」(大・600円、小・400円)など、九州の素材や調味料で仕上げた家庭的なメニューがそろう。気さくな店主の優しい笑顔と懐かしい家庭の味わいにほっこりあたたまろう。
[町屋 あかりや]福岡市中央区赤坂1-10-7 スコーレ赤坂1F / 092-781-1388 / 18:00~24:00(LO23:00) / 日曜・祝日休み、不定休あり
"ワインに合う!"をとことん追求したバー「日々ノ泡」
重厚感のある1枚板のカウンター8席のみを設けるワインバー「日々ノ泡(ひびのあわ)」。屋号の"泡"はもちろん、グラス648円から幅広くワインを取りそろえる。
伊料理主体のメニューや好みに応じたつまみも作り、つきだしで出される「バーニャカウダ」(540円)は、無農薬・減農薬の糸島野菜を彩りよく盛り付けて、見た目も美しい。
「ブルーチーズとモモのうす焼きピッツァ」(1404円)など、季節で具材が変わる糸島野菜のうす焼きピッツァは3種類から選べる。
[日々ノ泡(ひびのあわ)]福岡市中央区警固2-13-12 三春ビル1F / 092-751-8757 / 18:00~24:00(LO) / 日曜、祝日休み
スタイル、味わいすべてが斬新!新感覚エスニック「mon an ETHNIC」
「mon an ETHNIC(モン アン エスニック)」は、「ワインに合うエスニック」をテーマにしたエスニック料理店。店主は、福岡の焼鳥店「鳥次」店主にセンスを見込まれて、「橙」に続く系列3店目の同店をまかされた。
「炙りしめサバとパクチー 青唐辛子のサラダ」(1100円)など、辛味、酸味、ハーブと現地の味の要所を押さえながら、九州の食材、他ジャンルの技法も組み合わせたメニューは「すっきりとした新感覚エスニック」と呼び声が高い。
なかでも「ラム肉串のサルサヴェルデ」(3本1150円)はぜひワインと合わせたい一品。
[mon an ETHNIC(モン アン エスニック)]福岡市中央区赤坂3-9-28 大産赤坂ビル1F / 092-722-6860 / 18:00~翌2:00(LO1:00) / 日曜休み
九州ウォーカー編集部