池坊華道を学ぶ5人の“イケメン”華道男子で結成した「IKENOBOYS」(イケノボーイズ)が、2020年「東京五輪」から800日前の5月16日(水)、東京の公共スペースやオフィス・店舗を華道で彩る「華道でおもてなし活動」のシンボルとして、池坊東京会館(千代田区神田駿河台)で、記者発表会に参加した。
「IKENOBOYS」が5人揃って東京で登場するのは、この日が初めて。今後「東京五輪」に向けて、積極的に東京都内でも、華道で世界各国の人をおもてなしする活動を進めていく。冒頭挨拶に立った華道家元池坊の次期家元 池坊専好(いけのぼう・せんこう)は、「オリンピックはスポーツの祭典であると同時に、文化の祭典でもあります。池坊としては、東京の街中を生け花で彩りたい。そして多くの方を楽しい気持ちでお迎えしたい、と考えています。」と話した。
続いて「IKEBOYS」メンバーの自己紹介が行われた。(コメントは下記の通り)
リーダー柿沢正一「ニックネームは“アンソニー”です。気軽に呼んでくださいね。普段は京都の池坊中央研修学院で生け花の講師をしています。これから東京を、日本の伝統文化・華道で彩る活動をリードしていきたい。」
江木淳人「普段は岡山の備前焼ミュージアムで学芸員の仕事をしています。池坊では、会場の雰囲気などに合わせて自由に生ける“自由花”という型もあります。ぜひ東京の町を生け花で彩っていきたいです。」と話した。
真壁弘典「東京の大学に通う理系男子です。私は、華道にあまり触れたことのない方にも、気軽にその魅力を知っていただけるよう活動をしていきたいと考えています。」
谷田貝一也「普段は広告のカメラマンをやっています。東京のショップやオフィスなど、雰囲気に合わせて花を生けていきたい。」
藤井真「池坊短期大学で専任講師を務めており、若い方に華道を教えています。また、僧侶でもあります。実は、生け花をすると若返るということも検証済みです。ですので、これから皆さん生け花をしていただいて、日本をはじめ世界の人々に元気で若々しくなっていただく、これが池坊のこれからの使命ではないかと思います。」
「華道でおもてなし活動」は、「東京五輪」に向けて、東京の企業や団体、店舗などに呼び掛けながら、東京のまちに日本文化でおもてなしする空間を拡大していく活動だ。具体的には2つのプログラムがあり、「華道家にお任せプログラム」では、目安として1回あたり3万円から30万円までとなり、公共スペース、オフィス、店舗などに季節を感じる本格的な華道作品を制作展示するもの。もう1つ、「心と技を伝授プログラム」では、華道で世界の人々をおもてなししたいと希望する企業や団体、店舗などに華道家を派遣し、本格的な華道の心と技を伝授する。目安として1回あたり10万円。東京五輪700日までにスタートすれば、東京五輪までに一定の技術が習得できる。
世界中の人々が東京を訪れるオリンピック開幕はもう間近。この機会に日本の華道文化を学んで、おもてなしの準備をしてみてはいかが?
小倉実咲