5月18日、昨年12月にAKB48を卒業した渡辺麻友さんの初主演ミュージカル「アメリ」が東京・天王洲銀河劇場で初日を迎えた。本作は日本でもヒットしたフランス映画「アメリ」(01年)が原作で、宝塚歌劇団で座付きの脚本・演出を担当していた児玉明子さんが演出を手がけている。
幼い頃から想像力は豊かだが、コミュニケーションを取ることが苦手がだったアメリ。22歳になり、カフェで働いている今も、周りの人たちを観察して想像をふくらませて楽しむという毎日を過ごしていた。そんなアメリはある出来事がきっかけで他人を幸せにすることに喜びを見出し始める。ある日、他人の証明写真をコレクションしているニノに出会い、恋に落ちてしまう…。
初日の公演を前に、アメリを演じる渡辺さんは、ニノ役の太田基裕さん、演出の児玉さんと共に会見に臨んだ。「ついに今日、初日の幕が開きます。このお話をいただいたのが約1年半前で『まだまだ先だな』と思っていたら、初日になりました。緊張と不安とドキドキと楽しみと、いろんな気持ちが入り混じっていますが、最高の舞台を届けられるように精いっぱい頑張りたいと思います」とミュージカル初出演で初主演となる本作への意気込みを語った。
AKB48の看板が外れて、一人の女優としてのスタートを切った今の心境を質問されると「正直に言うと、不安の方が少し大きいですね。一人でやっていかなきゃいけないので不安はありますが、舞台は生ものですし、自分自身が楽しむことも大事だと思うので、その気持ちを忘れずに挑みたいと思います」と力強く答えた。
映画版ではキスシーンがあるということで、今回の舞台でキスシーンがあるのかと質問され、「それは幕が開いてからのお楽しみということで。でも、映画を忠実に細かく再現していますので…です!(笑)」と照れながら答える場面も。
ミュージカル「アメリ」は6/3(日)までの期間は東京・天王洲 銀河劇場で上演され、6/7(木)〜10(日)は大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。
取材・文/田中隆信
週刊東京ウォーカー+編集長 野木原晃一