西鉄薬院駅のほど近く、昭和の雰囲気が漂う木造アーケードの「三角市場」(福岡市中央区)。戦後すぐ渡辺通1丁目にできた闇市が前身で、1950(昭和25)年に渡辺通2丁目へと移転し、アーケードの中は新旧の飲み屋が軒を連ねている。
建物の正面や側面部分にも店があり、現在約20店舗が営業中。‟細路地の穴場”の雰囲気がウケ、近年は若い客層も増えている。個性的な店が立ち並ぶアーケードの中を飲み歩いてみよう!
名物マスターが出迎える粋な大人のバー「JB'S Bar」
この場所で育ち、家業の食料品、衣料品店からバーへと生まれ変わらせた名物マスターの坂東さんが営む「JB'S Bar(ジェイビーズバー)」。店内にはレコードがズラリと並び、ジェームス・ブラウン好きが高じて始めたバーは粋な大人たちが集まる。
スロージンを使ったオリジナルカクテル「スイートソウル」(800円)など自慢の一杯を、ご機嫌な音楽、マスターとの会話とともに楽しんで。
[JB'S Bar]福岡県福岡市中央区渡辺通2-3-35 / 092-715-9696 / 11:30~14:00、19:00~翌1:00、金曜~翌3:00 / 無休
昭和レトロな日本酒店でほろ酔い「酒肆ちろり」
三角市場の突き当たりにある「酒肆(しゅし)ちろり」は、九州、全国の日本酒が豊富。自慢の日本酒は「田中六十五」(594円)や、大川市若波酒造の純米酒「若波」(594円)など、日替りで常時20から25種類を用意する。基本は一杯486円からで、好きなおちょこを選んで楽しめる。
「深川豆腐」(594円)や「玉カツサンドイッチ」(432円)など、日本酒をよりおいしく堪能できるおつまみも多数そろえる。L字カウンターに7席のみの小バコ店で、肩を寄せ合う客、大将とのコミュニケーションも醍醐味だ。
[酒肆ちろり]福岡県福岡市中央区渡辺通2-3-32 / 092-771-1339 / 17:00~24:00(LO23:00、最終入店22:30)、土曜~23:00(LO22:00) / 日曜、祝日休み
ひとり焼肉もOK!安ウマ焼肉酒場「肉大将」
2016年三角市場に仲間入りした焼肉酒場「肉大将」では、厳選した黒毛和牛を七輪で焼いて味わえる。
醤油ダレを揉み込んだ肉をさっと炙って食べる「牛焼きしゃぶバラ」(480円)は、卵黄ダレ(50円)ともよく合う。「黒毛和牛大判ロース」(1580円)は見事なサシが入り、口の中でとろける柔らかさ。値段もリーズナブルで、1人焼肉を楽しむサラリーマンも多数おり、気軽に入りやすい雰囲気だ。
[肉大将] 福岡県福岡市中央区渡辺通2-3-36 / 092-519-7081 / 17:00~翌1:00(LO24:30) / 日曜休み
気軽に通えるおひとりさま憩いの店「宵いの達人」
“1人でも気軽に”と、長めのカウンターを備える「宵いの達人」は、三角市場の中では広めの造りになっている。鮮魚、野菜、肉料理、丼ものなど豊富なメニューで、「牛タンしゃぶしゃぶ」(1人前980円)など鍋メニューも充実。鍋メニューも1人前から注文できるのもうれしいポイントだ。
[宵いの達人]福岡県福岡市中央区渡辺通2-3-33 / 092-711-0117 / 17:00~翌2:00(LO1:30) / 第2、3日曜など月半ばの日曜休み
九州ウォーカー編集部