どれだけわかる?フランスパンの特徴と違いとは?

東京ウォーカー(全国版)

1966年にDONQ(ドンク)の東京初進出となる「DONQ青山店」の開店から、口コミで評判が広がり、一大ブームを巻き起こしたフランスパン。現在も、ベーカリーショップには長さや太さが大小さまざまな種類のフランスパンがバリエーション豊かに並んでいる。今回、5種類のフランスパンを取り上げ、その違いや特徴をご紹介。

大きさ・形の大小さまざまなフランスパンの違いに迫る


フランスパンの中でも最もポピュラー!


【写真を見る】細長い見た目からフランス語で「杖」もしくは「棒」を意味するバゲットと命名


細長い見た目とパリパリと香ばしいクラスト(外皮)が特徴で、特に食感を楽しみたい方にオススメなのがバゲット。チーズフォンデュやカスクートに使用されることも多く、フランスではフランスパンといえばバゲットを指すことが多いほど一般的に親しまれている。

パーティーなど大人数の集まりで活躍!


かつて主流の製法であったパリジャンは“パン・パリジャン(パリのパン)”が名前の由来


同じく細長いバゲットと比べて直径が大きく、太く長いのを特徴とするのがパリジャン。直径が大きいためクラム(中身)が多くなるので、ホームパーティーなど大人数で食べるのに適している。窯入れ前に上面に入れ、焼きあがると表面に模様のように広がるクープ(カット)は5本となる。

日本人に人気NO.1のフランスパン!


本場フランスではあまり見かけないが、日本のベーカリーでは一番多く見られるのがバタール


バゲットと同じ製法で作られるが、バゲットよりも短く成形されるバタール。そのため、必然的にクラストよりもクラムが多くなり、もちもちとしたクラムが幅広い年代から愛されている。ライスの代わりにシチューやカレーと合わせて食べられることも多い。

食パンの代用品としても人気!


丸い形をしていることから、そのまま球形を意味するブールと名付けられた


クラムのやわらかいソフトな部分を好む日本人に人気のブール。クープをクロスして入れるためバゲットよりも火のとおりは若干下がるものの、その分、やわらかなクラムが多いフランスパンへと仕上がる。食パンの代わりになるので、ファミリー層からも支持されているそうだ。

ユーモラスな形がかわいい!


キノコという独特の形をしたシャンピニオン


生地の一部を取り分けて伸ばした後に、丸めた生地の上にのせる。そして人差し指で押し込み結合させてから焼きあげることで、独特の形が完成するシャンピニオン。皮が薄い円形部分とカリカリとクラムのやわらかい異なる2つの食感が楽しめる。

「スクラッチ製法」で製造されるDONQのフランスパンは気泡が大小不揃いとなる


今回、取り上げた5種類のパンはDONQ各店舗で販売されているフランスパンばかり。DONQのフランスパンは生地の仕込みから焼きあげるまでを一貫して行う「スクラッチ製法」を採用し、香りと食感の良さが特徴。実際に食べ比べをしてみて、フランスパンの理解をいっそう深めるのもいいかもしれない。

安藤康之

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