世界遺産「吉野」へ駅弁の旅!鮎寿司と温泉を楽しむ1日旅行プラン

関西ウォーカー

近鉄南大阪線の大阪阿部野橋駅から自然豊かな世界遺産の吉野へ。レトロなたたずまいの吉野口駅で途中下車し、名物の「鮎ずし」を購入。近鉄特急に乗り換えて吉野駅へ向かう約26分の道中は、右に吉野川を眺めながら進む、風光明媚な区間だ。穏やかな吉野川を鉄橋で越え、駅に着いたら、青紅葉に包まれた世界遺産・吉野山へ向かう。金峯山寺を訪ね、吉野本葛で一服したら、緑薫る小道を散策しよう。<※情報は関西ウォーカー(2018年6月5日発売号)より>

<10時30分>柳屋 JR吉野口構内店


創業はなんと明治時代後半という、駅ナカ店の走りとも言える弁当店「柳屋」。ここの戦前からの名物が、吉野川産のアユを一尾丸々使った「鮎ずし」。近鉄電車を降りたら2・3番ホームにある売店で購入し、近鉄特急を待とう。

「鮎ずし」(820円)/柳屋 JR吉野口構内店


開いたアユを焼いて酢締めにし、一尾丸ごと寿司飯にのせた姿寿司。さっぱり味で、あとからアユの香りがふわっと広がる。添えられたレモンを軽く搾るとさわやかな味わいに。

【写真を見る】「柿の葉寿し(ミックス)」(1100円)/柳屋 JR吉野口構内店


毎日手作りされる吉野名産・柿の葉寿司。写真はサバ、シャケのミックス8個詰め。サバ5個詰め・シャケ5個詰め(各650円~)。

おばちゃんに声をかけ、弁当を購入/柳屋 JR吉野口構内店


お菓子やドリンクも販売しているので、おやつもココで。

窓が大きい近鉄特急は吉野川とその先の山々がダイナミックに見える/柳屋 JR吉野口構内店


のんびり弁当を楽しんで。

■柳屋 JR吉野口構内店<住所:御所市古瀬442 JR吉野口駅構内 電話:0745-67-0170 時間:7:00~12:30 休み:なし 座席:10人ほどが座れる待合室に隣接>

<12時>総本山 金峯山寺


古くは金峯山と呼ばれた吉野山は、役行者が7世紀後半に修行に入り、金剛蔵王大権現を感得したと言われる修験道の聖地。その姿をヤマザクラに刻んで現在の大峯山寺本堂と金峯山寺蔵王堂に祀ったと伝わっている。

蔵王堂/総本山 金峯山寺


2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の一つとして仁王門(現在改修中)と共にユネスコの世界文化遺産に登録された。

入口の仁王門から蔵王堂へ向かう道/総本山 金峯山寺


振り返ると山々がつらなる絶景が見える。

■総本山 金峯山寺<住所:吉野郡吉野町吉野山2500 電話:0746-32-8371 時間:蔵王堂8:30~16:00(最終受付) 休み:なし 料金:蔵王堂拝観料500円、特別御開帳期間は1000円>

<13時30分>葛屋 中井春風堂


吉野産の本葛にこだわり続ける、吉野本葛の専門店「葛屋 中井春風堂」。店頭で葛菓子を販売するほか、カフェもあり、吉野の景色を一枚の絵画のように楽しめる大きな窓が魅力。緑の風景をめでつつ葛切りをすする、2つのさわやかさで癒されて。

賞味期限が10分という、透明感に驚く「吉野本葛切り」(800円)/葛屋 中井春風堂


黒ミツを付けてつるりと食べよう。

緑が最も美しい今の季節、カウンターは特等席/葛屋 中井春風堂


この席目当てに訪れる人もとか。

店主の中井孝嘉さん/葛屋 中井春風堂


「知ればもっとおいしいですから」と葛とはなにかを説明してくれる。

■葛屋 中井春風堂<住所:吉野郡吉野町吉野山545 電話:0746-32-3043 時間:10:00~17:00、カフェ10:00~16:30(LO) 休み:水曜 座席:19席 タバコ:禁煙>

<14時30分>湯元 宝の家


中千本と呼ばれる町内の中ほどにあり、吉野山を見渡す絶景露天風呂「阿吽の湯」が人気の宿「湯元 宝の家」。ロビーからも絶景が楽しめるので、湯で体をほぐしたらここでくつろごう。7日前までの要予約でアーユルヴェーダもある。

山々を見下ろす「阿吽の湯」/湯元 宝の家


内湯「美彩貴宝(びさいきほう)の湯」もある。

周囲には古い町並みが残る/湯元 宝の家


散歩気分で次の目的地へ。

■湯元 宝の家<住所:吉野郡吉野町吉野山937 電話:0746-32-5121 時間:日帰り入浴は14:30~19:00、混雑時は入場制限あり 休み:不定休 料金:入浴料大人1000円、タオル付き>

<16時>ささやきの小径


吉野駅から町内への道とは別に、上千本と駅を結ぶハイキングコースが「ささやきの小径」。鳥のさえずりやせせらぎ、木々が風に揺れる音を聞きながら歩く、静かな道だ。町内からは、吉水神社方面へ進んで、山を下ろう。

まずは、吉水神社方面へ/ささやきの小径


右の細道を進むとささやきの小径に出る。

木の間から少し冷たい、いい香りのする風が吹いてくる/ささやきの小径


リラックスできること間違いなし。

■ささやきの小径<住所:吉野郡吉野町吉野山 時間:散策自由 休み:なし 料金:散策無料>【関西ウォーカー編集部】

編集部

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