八幡山城の城下町として、近江商人が行き交い栄えた「近江八幡」。そんな町を楽しむなら、近江牛を味わいつつ、自然と歴史に触れる旅を満喫したい。まずは、草津駅で名物駅弁を買い、そのまま近江八幡まで足を延ばそう。自然豊かな八幡公園で近江牛弁当を堪能したら、八幡山城跡を散策したり、有名和菓子店の甘味を味わってみて。最後は八幡堀を船で巡り、町の風情を存分に感じよう。<※情報は関西ウォーカー(2018年6月5日発売号)より>
<11時>南洋軒 草津駅コンコース店
草津で100年以上の歴史を誇る弁当屋。近江牛を贅沢に使った弁当がそろうなかでも、「近江牛すき焼&焼肉弁当」は、2種の近江牛の味わいが堪能できると評判だ。ほかにも、秘伝のタレに漬けた「近江牛めし」などもそろう。
ピリ辛の焼肉タレをまぶした近江牛と、ダシが効いたすき焼き風の近江牛が楽しめる。加熱式容器なので、いつでもホカホカが味わえるのも魅力的。また、商品の入替も多いため弁当は完全予約制。前日午前中までに店に電話注文すれば店で受取可。
代々伝わる秘伝のツユで煮込んだ近江牛は脂が甘く、とっても柔らか。デザートにうばがもちが入るのもうれしい。
自然を感じながら、近江牛に舌鼓。
滋賀の郷土菓子「うばがもち」を販売する店で弁当も扱う
改札を出てすぐの駅構内に店を構える。
■南洋軒 草津駅コンコース店<住所:草津市渋川1-1-16 JR草津駅構内2F 電話:0120-377-040(代表) 時間:8:30~17:00 休み:なし>
<12時>八幡山ロープウェー
日牟禮八幡宮の境内にあるロープウェーで、八幡山城跡のある八幡山へと向かおう。城下町が一望できる展望館や、恋人たちの聖地として生まれ変わった西の丸跡など、緑に囲まれた城跡をのんびり歩いて楽しんで。
空の旅を満喫しよう。
空気も澄んでいてすがすがしい。
恋人たちの聖地として盛り上がっている。
■八幡山ロープウェー<住所:近江八幡市宮内町 電話:0748-32-0303 時間:9:00~17:00(上り最終16:30、毎時15分間隔で運行) 休み:なし 料金:大人往復880円>
<13時>日牟禮八幡宮
旧八幡町の総社として平安時代に創建され、古くから近江商人の信仰を厚く集めた神社「日牟禮八幡宮」。古木が生い茂る神域には、神秘的な雰囲気が漂い、江戸時代の豪商・西村太郎右衛門が奉納した安南渡海船額などの重要文化財も多い。
神秘的な雰囲気である。
ほかにも、商売繁盛や学業向上のご利益があると言われている。
■日牟禮八幡宮<住所:近江八幡市宮内町257 電話:0748-32-3151 時間:8:00~17:00 休み:なし 料金:境内無料>
<14時>近江八幡日牟禮ヴィレッジ たねや 日牟禮乃舍
近江八幡発祥の和菓子店「近江八幡日牟禮ヴィレッジ たねや 日牟禮乃舍」。日牟禮八幡宮の参道沿いに店を構え、限定商品「つぶら餅」が人気を集めている。近江のもち米をつき上げ、あんこを包んだひと口サイズの餅は、あっさりとしたぜんざいと楽しむのがおすすめ。
北海道産の小豆をあっさりと炊き上げるため、素材のおいしさがしっかり感じられる逸品。
趣あふれる空間に。
ガラス越しに職人がつぶら餅を手際よく焼く様子が見られる。
のんびりとした時間を過ごして。
■近江八幡日牟禮ヴィレッジ たねや 日牟禮乃舍<住所:近江八幡市宮内町日牟禮ヴィレッジ 電話:0748-33-4444 時間:9:00~18:00(茶屋LO17:00) 休み:なし 座席:約90席 タバコ:禁煙>
<15時>八幡堀めぐり
時代劇でもなじみある豊臣秀次が築いた八幡堀を、昔ながらの屋形船に乗って遊覧してみよう。両岸に白壁土蔵や旧家が立ち並ぶ情緒あふれる堀を進むと、まるで江戸時代にタイムスリップしたみたいな気分に。
八幡堀と共に繁栄した近江国の町並みも満喫しよう。
■八幡堀めぐり<住所:近江八幡市多賀町743 電話:0748-33-5020 時間:10:00~16:00の不定期運行 ※季節により異なる 休み:不定休 料金:大人1人1000円 ※1週間前までに要予約>【関西ウォーカー編集部】
編集部