個性あふれる芸術世界を満喫!福島県で「長田良夫展 表現を追い求めて」

東京ウォーカー(全国版)

6月9日(土)から7月8日(日)まで、福島県喜多方市の喜多方市美術館で「長田良夫展 表現を追い求めて」が開催中だ。

1973年に海外技術協力事業団員としてエチオピアへ派遣された経験は発想の自由さと旺盛な制作意欲の源泉となった作品名:クレーネコ 作者:長田良夫 制作年:2015年


同展では、東京出身で福島県西白河郡矢吹町在住の美術家・長田良夫(おさだ・よしお、1932~)を紹介。

東京藝術大学油画科卒業後、美術教員や人形制作指導者として勤務しながら個展やコンクールへの出品を重ね、作家活動を続けてきた画家で、現在は福島県内を中心に作品を発表している。

作品のモチーフは人の顔や猫、身近な風景で、絵画、版画、ガラス絵、オブジェなど多彩な手法を用いて既成概念にとらわれない表現を追求している。

同展では、60年以上美術に対し真摯に取り組んだ作品の数々を展示する。

【写真を見る】福島県喜多方市にある喜多方市美術館写真は主催者提供


担当者は「長田の作品の特徴は主題と表現方法の多彩さにあります。動物や風景を記号化した絵画、文字そのものを作品のテーマとした文字絵、チラシや雑誌を題材にした絵画などを、それぞれシリーズとして手がけ、一段落すると別のモチーフに移行するというスタイルで制作しています。

また、絵画だけではなく、版画、コラージュ、ガラス絵、立体作品など多岐にわたる表現手法を用いて作品を創っており、そのことも長田の多彩さの理由の一つになっています。モチーフや手法に固執せず、変化し続ける作風の中では作家の独自性を保つことは難しいのですが、そのことよりも新たな表現を追求することが長田の制作の重要なテーマとなっています。

高校生の頃に絵描きを志してから現在まで、60年以上ひたむきに表現と向き合い追い求めてきました。彼独自の視点で捉え再構成された、風景や動物たちの作品をどうぞご覧ください」と説明する。

「長田良夫展」展示の一例写真は主催者提供


福島ゆかりの芸術家が創作する世界観にどっぷり浸ろう!

ウォーカープラス編集部

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