「つけ麺の連載をするなら、ここに話を通しとかな。彼女の両親にご挨拶するようなもんや」と、妙な筋を通すため、つけ麺王子=シャンプーハット・てつじが連載2軒目に選んだのは『カドヤ食堂』。いわずと知れた、大阪を代表する名店だ。王子いわく「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのスパイダーマンより並んでいることもある」行列をかき分け、注文したつけそば¥800をツルリ。
「見てみ、この全粒粉入りの平打ち麺! 他じゃ出会えない喉ごしや」と勢いよく麺をすすり尽くす。「スープは魚・豚・鶏のバランスが尋常やない。陸・海・空を制したまさに無敵艦隊や! 味を重ねることはジェンガと同じで、バランスが難しいねん。それを寸分の狂いもなくやってのける大将は人間離れしとるで!」
ツバを飛ばしながら、これでもかと賛辞を重ねまくる王子。ホッピー¥300をグビリと飲み、今回もゴキゲンな取材となったのでした。
【関西ウォーカー/藪 伸太郎】