生クリームが注目を浴びるきっかけになったのが、専門店「ミルク」の登場。食べた人を驚かせる風味や食感、その秘密に迫りました。<※情報は関西ウォーカー(2018年6月5日発売号)より>
濃厚なのにすっきり!ふわふわの食感にも驚き
2017年7月東京渋谷に1号店がオープンし、話題を呼んだ日本初の生クリーム専門店「ミルク」。3月に関西に登場して以来、大行列の人気が続いている。濃厚ながらあと味はすっきり、ふんわりなめらかな食感は、まさに“究極の生クリーム”。行列してでも食べる価値あり!
濃厚なソフトクリームの下に、生クリーム、自家製のミルクプリン。タピオカで食感を加えた。
夏にぴったりの冷たい生クリームシェイクの上に、さらに生クリームを山盛りに。タピオカの食感もいい。
シフォンケーキが隠れてしまうほどたっぷりと生クリームをのせた人気No.1メニュー。
北海道根釧地区の特濃牛乳を使用。ミルキーだけどすっきりとした味わい。
メニュー開発者に聞きました!「ミルク」の秘密
Q.生クリーム専門店を出店したのはなぜ?
A.生クリームは多くの人に愛されていますが、パンケーキのトッピングなど、ほかのなにかをおいしく食べてもらうための引き立て役になっていると感じました。もしかしたら、私たちは生クリームの本当のおいしさを知らないのでは…?と。そこで、生クリームが主役のスイーツを開発すれば本当のおいしさを知っていただけるのではと思ったのがきっかけです。
Q.メニュー開発中に一番苦労したことは?
A.生クリームが主役の「生クリーム専門店」というアイデアが生まれてから、出店するまでは半年ほど。その間は、どんどんイメージが膨らんで、絞ることに苦労しました。あとは、“究極の生クリーム”とはなにかを考え、試作を繰り返しました。乳業メーカーの協力のもと生クリームをブレンドしては食べて、3か月くらいで100種以上の組み合わせを試食しました。ほかの人なら苦労と感じるかも知れませんが、僕にとっては大好きな生クリームが食べられて幸せな時間でもありました。
Q.メニュー開発において重視したポイントは?
A.“生クリームが主役であること”です。生クリームを生かすために、どうすればいいのかを考えて、形にしました。例えば、シフォンケーキは生クリームがメインで、シフォンケーキがトッピングです。
Q.ほかの生クリームとの決定的な違いは?
A.製造過程の中での優先順位です。ケーキのように全体のバランスを考えるのではなく、最高においしい生クリームを作ることが最優先。結果、ほかにはない“ふんわりなめらか”な生クリームになりました。
Q.今後MILKに新しい展開はある?
A.まずは全国に北海道の酪農文化を知ってもらうきっかけになってほしいです。そして、日本発のブランドとして海外に発信していきたいとも考えています。
行列店から実況レポート
1日の来客数は平日で約1200人、週末は1400~1500人。高校生から年配の人、海外からの旅行者まで幅広い。店の前に列ができていても意外と待ち時間は短いので恐れず並ぶべし!
週末は80~100人ほどの列ができて最長1時間待ちになることも!
購入商品はどれも大差なく人気。1時間で100組ほどが訪れ、大半がソフトクリームかパフェを購入。それに加えて、持ち帰りできるシフォンケーキを数個買う人も多い。1人で来ると、一度に複数のメニューを食べられないので何度も並ぶ人もいるそう。
レジ横にある壁に牛のロゴが描かれていて、フォトスポットになっている。
■生クリーム専門店 MILK なんばCITY店<住所:大阪市中央区難波5-1-60 なんばCITY本館1F 電話:06-4394-7179 時間:10:00~21:00 休み:施設に準じる 席数:なし 駐車場:なし 交通:南海なんば駅と直結>
【関西ウォーカー編集部】
編集部