食感も味わいもメリハリが絶妙!等々力「コシュカ」のカレーパン

東京ウォーカー

東京屈指のパン激戦区である世田谷。どの街にも実力派のパン店がある、パン好きにとっては幸せなエリアだろう。そのなかから、今回は等々力の人気ブーランジュリー「Koshuka」(コシュカ)を紹介したい。

2007年オープン。店名はシェフ・秋元英樹さんの子ども3人の名前から頭文字をとったものだ


欧風も和風も。だれが行ってもお気に入りが見つかる


こぢんまりとした雰囲気の空間に並ぶのは、多種多様なパンの数々。フランスやドイツのトラディショナルなタイプがある一方で、日本人が昔から慣れ親しんだやわらかなパンも。プレーンなものから総菜系、ペストリーなど味わいも多彩。老若男女、だれが来てもお気に入りが見つかるように。そんな想いが垣間見えてくる。

【写真を見る】世界中のパンがズラリ。毎日80種以上も並ぶそう


事実、店には休憩中に立ち寄る仕事人にファミリー層など、さまざまなお客がひっきりなしに訪れる。今回はそのなかから、総菜系で人気の高い「カレーパン」(200円)を紹介したい。

ザクザクしているけどやわらかい、メリハリが絶妙な食感


特徴の一つが、ザクザクとした表面と、やわらかいベース生地のメリハリ。これはスイートロールのような生地でフィリングを包んだあとにまぶす、パン粉との組み合わせによるものだ。パン粉は砂糖を使わず硬めに焼き、粗めに挽いてベースの生地にまぶして揚げる。これが、クリスピーながら弾力豊かなカレーパンの秘密だ。

「カレーパン」(200円)。焼いてから揚げており、油吸いが少ないのも魅力である


中身のフィリングは、あめ色に炒めた玉ネギとリンゴチャツネのほか、大きめにカットされた野菜が特徴的。ズッキーニ、パプリカ、ニンジンといった野菜の甘みと食感がスパイスと見事に調和して、カレーパン全体の味に奥行きと満足感をもたらしている。

フィリングを見ると、野菜がたっぷり入っていることがよくわかる


ちなみに前記は揚げカレーパンの話。同じフィリングを使った「焼きカレーパン」(200円)も同店には存在する。こちらは食パンなどに使用されるもちもちした生地で包まれており、ナンで食べるカレーのようなおいしさだ。

「焼きカレーパン」(200円)。価格は揚げカレーパンと一緒だ


同じフィリングでも、生地のキャラクターが変わると味の方向性もかなり違う。同店で初めてカレーパンを食べるなら、ぜひ両方買って食べ比べてみることをオススメしたい。

東京ウォーカー編集部

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