あなたは擬態を見破れるか!?サンシャイン水族館「化ケモノ展」に行ってみた

東京ウォーカー(全国版)

東京・池袋のサンシャイン水族館では、6月28日(木)から11月25日(日)まで、“化ける”生き物をテーマにした特別展「化ケモノ(ばけもの)展」を開催。約30種類の生き物を展示する同展の様子を、内覧会に足を運んだ編集部が紹介する!

擬態解説コーナーのアフリカオオコノハズク


化ケモノ展では、水中に生きる生物をはじめ、鳥や虫など様々な擬態生物を集めている。会場は4つのゾーンに分かれており、最初のゾーンでは擬態の仕組みや種類の説明を昆虫標本を含めた生き物の展示を見ながら学ぶことができる。

各生物にはサンシャイン水族館が認定した1から5までの擬態レベルが設定されており、擬態の完成度がもっとも高いレベル5は展示内をよく見てもどこに生物がいるのか分からないほど風景に溶け込んでいる。

騙しの海コーナーに展示されるオニダルマオコゼ


ゾーン2の「惑わしの森」とゾーン3「騙しの海」は、展示内に隠れた擬態生物たちを実際に探しながら観覧できる体験エリアだ。各展示スペース内は生物の擬態能力が発揮できる環境を再現しており、一度擬態生物を見つけても次見た時には見失ってしまいそうになる。森林の樹皮などに擬態するヘラオヤモリの仲間や、水中を漂う枯れ葉のようなリーフフィッシュなど“神”レベルの擬態は必見だ。身を隠すため、捕食のためと生物によって擬態の目的は様々なので、擬態に至った過程を考えながら見るのも楽しい。また、両ゾーンは会場内壁面に描かれた森や海の中にも生き物が隠れているので、その生き物を探すのもいいだろう。

この展示の中にミツヅノコノハガエルが擬態している


枯れ葉に擬態するミツヅノコノハガエル。角度による見え方の違いを楽しめる


ゾーン4は番外編として、擬態という枠を超え、成長するにつれての変化や雌雄の変化、偽物の目玉模様をもつ生物などを展示している。生き物の姿が生き残りにおいてどれだけ重要なのかが学べるエリアだ。

【写真を見る】番外編には“タワシ”によく似た生き物も展示


また、サンシャイン水族館内の「カナロア カフェ」では、2種の特別展限定メニューが提供される。「ヘラオヤモリキーマカレー」(885円)は、チェダーチーズを型で抜いたヤモリが、木の枝に見立てたごぼうチップスに紛れようとする姿をイメージしたカレー。味はフルーティーで見た目とともに楽しめる一品だ。

ヘラオヤモリキーマカレー


「リーフフィッシュ?ゼリー」(464円)は、金魚鉢のような形の容器に砂に見立てたチョコレートを敷き詰め、青いゼリーの中にリーフフィッシュに見立てたチョコレートが泳いでいるというイメージのゼリー。水面には木の実に見立てた冷凍ブドウやミントなどで淡水域を表現。様々な味わいが楽しめるデザートとなっている。

このほか、「ショップ アクアポケット」では特別展限定商品も発売される。内容充実の「化ケモノ展」で生き物の擬態のすごさを体感しよう!

国分洋平

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