どう違う? 目の前で調理する“デリ型ローソン”の弁当を実食!

東京ウォーカー(全国版)

チルド系やヘルシー系など、日々進化するコンビニ弁当だが、ついに、店内で弁当や惣菜を調理する“デリカテッセン型”のローソンが実験期間を経て全国展開する。コンビニの中にオープンキッチンが現れたような「ローソン神戸ほっとデリ」で、できたて&アツアツの料理を楽しめるというが、気になるのはそのお味。今までの弁当とはどれくらい違うのだろうか?

注文を受けてから専門のスタッフがその場で調理するため、できたて感だけでなく、料理ができる過程を目で楽しむことができる「ローソンほっとデリ」。そこで作られる「ライブキッチン」と名づけられた“できたて弁当”は約6種で、「ふわとろオムライス」や「豚焼肉弁当」などすべて390円程度。

加えて、豊富なメニューがそろうセルフ式の盛り放題コーナー「彩りビュッフェ」では、「カレー」「揚げ鶏の黒酢あんかけ」など常時約25種の惣菜を日替わりで販売。しかも容器にどれだけ入れても390円という、こちらも破格の値段設定で、すでに実験運営をしている店舗では、ギューギューに詰められるだけ詰めたというツワモノもいたのだとか。

実際に、目の前で作ってもらった弁当や惣菜を食べたのだが、結論から言えば、弁当と呼ぶにはちょっともったいないほど。特に「ハムとクリームのパスタ」は、ハムを炒める段階からいい香りが漂い食欲はMAX! 完成したパスタも、温かい濃厚なクリームともちもち食感の麺がよく絡んで、まさにできたてならではのおいしさだった。

また、「ふわとろオムライス」はとろとろ卵がのっているし、惣菜の「カレー」も具がルーに溶け出すほどじっくり煮込んであるではないか。味といいシステムといい、たしかに今までのコンビニ弁当のイメージとは大違いだ。でも、どうして弁当をデリ型に…?

「コンビニ弁当の売り上げが低迷している中、特に、主婦層や高齢者の客層拡大を目指し、“できたて”にこだわってきたんです。2004年から札幌にて、できたて弁当などの実験販売を行い、昨年、『ローソン神戸ほっとデリ』の実験運営を神戸や東京の大井町で開始。どの店舗も弁当の売り上げはケタ違いの好評ぶりです」とは、ローソンの代表取締役社長CEO・新浪剛史氏。今後の展開としては、今年中に全国で200店舗、2015年までに小型タイプも含め最大3000店舗への導入を目指すという。

ちなみに、「ローソン神戸ほっとデリ」では、パーツアッセンブル(部品の組み合わせ)という方式を採用することで、限られた店内厨房(最大4坪)で、誰でも同じ味を再現することが可能になる。新浪社長も、「他社にはまねできない方式」と話し、各店舗の活性化に自信を見せていた。

東京エリアでの展開は夏以降という店内調理型のローソン。白熱するコンビニ弁当戦争が、この夏一層盛り上がりを見せそうだ。 【東京ウォーカー】

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