東京タワー(東京都港区)で7/19 から8/31(日)まで、週刊少年サンデー×週刊少年マガジン創刊50周年記念「東京タワー 階段道場」が開かれている。東京タワーの外階段600段を登るイベントだが、階段の途中に両誌の人気マンガキャラのイラストが設置され、決めゼリフで励ましてくれるという。東京タワー600段とはどんなにキツイのか? さっそく記者が“道場破り”へと向かった。
多くの観光客や親子連れがあふれるなか、階段のスタート地点があるフットタウンに到着した。スタートのキャラは、ベタだが「はじめの一歩」の幕ノ内一歩。それでは行くぞ!
100段目…まだまだ走って登れる。劇画風のセクシーな女性キャラのイラストが「頑張ってね」と優しく語りかけてくる。「はい、頑張ります」。まだまだ、空へ向かって軽快に登れそうだ。
200段目…前を登る家族連れに行く手を阻まれスローダウン。途中で元サンデーの人気作家・河合克敏の作風のさわやかな男性キャラが登場する。セリフは「身震いしてきたぜ」。記者はまだまだ大丈夫。600段もたいしたことないんじゃない!?
300段目…足が少しへばってきた。ここではサンデーの「史上最強の弟子ケンイチ」が登場。セリフは「まだまだ」。そう、まだまだ半分なのである。
400段目…きつい。正直つらいっす。ここで登場したのは、あの「あしたのジョー」の一コマ。戦いをやめようとしないジョーにたじろぐセコンドの面々。記者も真っ白く燃え尽きるまで登り…たくはない。だが、もう後戻りはできない。立て!立つんだ記者!
500段目…迎えてくれたのは東京タワーのキャラクター「ノッポン」だった…。もうサンデーとかマガジンとか、関係ないのか? 汗はダラダラ。息切れがひどい。その横を軽快に走りながら登る少年。もう“あのころ”には戻れないんだなぁ。
520段目…ここまでくると展望台も近いが、汗が目に入って景色がよく見えない。“真っ白に燃えつきた”「あしたのジョー」の矢吹丈が現れた。531段目。かなり中途半端なポジションで燃え尽きている。とにかくもう少しでゴールだ。
600段目…気がつくとゴールにたどり着いていた。ん?本当に600段あったかな?とにかく記者は達成感に包まれていた。東京タワーのお姉さんが「ノッポン公認 登り階段認定証」と「階段同上免許皆伝書」を手渡してくれた。やった!やったぞ!
展望台に着くと猛ダッシュで売店に向かいミネラルウォーターをがぶ飲みした。都会のど真ん中にいながらこんなにおいしく水を飲んだのは初めてだ。それだけでもこのイベントに参加した意味はあったのかもしれない。
こうして記者の東京タワー「階段道場」体験は終わった。広報の方に話を聞くと、家族連れやカップルの挑戦で連日大盛況だという。すてきな夏の思い出に、記憶にも体にも残る階段道場。一度挑戦してみてほしい。【東京ウォーカー/中道圭吾】