自分が恋次で驚いた!映画「BLEACH」 早乙女太一インタビュー

関西ウォーカー

早乙女が演じる、赤毛の死神 阿散井恋次(あばらいれんじ)©久保帯人/集英社 ©2018 映画「BLEACH」製作委員会


週刊少年ジャンプで15年もの長きに渡り連載され、原作コミック(全74巻)は全世界で累計発行部数1億2千万部を誇るという久保帯人の人気漫画「BLEACH(ブリーチ)」が連載終了から約2年、満を辞しての実写映画化!7月20日(金)から全国の映画館で上映され、話題となっている。

幽霊の見える高校生・黒崎一護(福士蒼汰)。家族が人間の魂を喰らう悪霊・虚<ホロウ>に襲われたことをきっかけに死神・朽木ルキア(杉咲花)と出会い、自身も死神代行となり、家族やまわりの人々を守るために虚と戦うことになる。

最新のCGと実写を融合させた大迫力のアクションバトルも見所の本作で、ルキアの幼馴染 赤毛の死神 阿散井恋次(あばらいれんじ)を演じた早乙女太一にインタビュー。

自分が恋次で驚いた


「自分が恋次なんだっていうのはすごい意外」と語る早乙女


ーー早乙女さんは今作に対する思いが強いと伺っているのですが、恋次役に決まった時の感想はいかがでしたか。

一番は驚き。驚きというか、自分が恋次なんだっていうのはすごい意外でしたね。

ーーちょっとうれしいなとか、そういう感じは。

うれしさも勿論あるんですけど、こういった原作があってしっかりとキャラクターが存在するものを自分が演じる時に生半可な感じではできないなというのをすごく感じましたね。

ーー気が引き締まったという感じですか。

「どうしようかな」という感じです。

ーー実際に動いているのを拝見すると、みんなハマっているようなキャスティングですが、早乙女さんが一番「ハマっているな」と思ったキャストは?

うーん、難しいですね。それぞれの捉え方や表現の仕方が違うので。でもみんな絶妙なというか、あまり大げさにキャラクターに近寄り過ぎず…なんだろ。

ーー原作に寄せ過ぎず、みたいな?

もちろんそのキャラクターありきなんですけど、やはり生身の人間が演じるときのリアルさだったり、それはそれぞれの方がやっているので。

ーーみんな結構ハマってたなという?

この人が!っていうのではないですね。

初共演の福士蒼汰の印象は?


福士蒼汰演じる一護との大迫力バトル©久保帯人/集英社 ©2018 映画「BLEACH」製作委員会


ーー今回はずっと白哉役のMIYAVIさんと一緒で、他のキャストの方とはあまり絡みがなかったイメージがあるのですが、現場の雰囲気はいかがでしたか。

(交流は)結構ありましたよ。最後のシーンが一番長かったので、最後の戦うシーンに2週間ぐらいかかりました。MIYAVIさんもそうですし、福士くんも花ちゃんも一緒にいる時間が長かったので他愛もないことをよく喋ってましたね。

ーー原作では最初は一護と恋次は敵として描かれているのですが、回を重ねるにつれとてもいいコンビになっています。福士さんとのコンビはいかがですか。

福士くんとはこの作品で初めてお会いして。初共演だったんですけど、最初のイメージとしてはクールというか…冷たさのクールではなく、凛としていてあまり熱い印象がなかったので、最初は一護と真反対なのかなと思ってたんですけど、一緒に演ってみて人には見せないけど中にものすごく熱い思いがあったり、すごいストイックだったり、負けず嫌いで。外見は涼しく見えるけど、熱いものがある人なんだなと感じましたね。

ーーほぼノースタントだったという今作、恋次の殺陣も見所ですが、一番大変だったアクションはどれですか。

ワイヤーです。僕ワイヤーが初めてだったんで。ワイヤーを使ったアクションがやはり不慣れなもので、難しかったです。

ーワイヤーアクションどうですか、面白かったとか、またやってみたいとか。

ワイヤー。あんまりやりたくないですね(笑)

ーーあんまりですか。

いやいや、もっと練習したいなとか、やってみたいなとも思いましたけど。普通のアクションも相手がいて成り立つんですけど、さらにワイヤーを引っ張って自分を持ち上げてくれる人と息を合わせながら、自分の動きも空中で整えながらのアクションになるので、自分にとってはいいチャレンジで経験になりました。

ーー映画では恋次の斬魄刀(ざんぱくとう)蛇尾丸(ざびまる)を見事に使いこなしていらっしゃいますね。蛇のようにしなる動きの蛇尾丸。刀身の伸び縮みはCGだと思うのですが、実際演技するときはどんな感じでしたか。

童心に戻るというか。子どもの頃プロレスとか、刀を持って1人で見えない敵を作って、自分の想像でひとり遊びをやっていた頃を思い出しました。

ーーあれ、どれくらいの長さだったんですか?

根っこだけです。

映画版BLEACHというものとして楽しんでほしい


映画版BLEACHというものとして、原作とは違う新鮮な感覚で楽しんでほしい


ーー原作ファンの中には実写版を見ようかどうしようか迷っている方もいるかと思うのですが、原作ファンにこの映画の見所を伝えるとしたらどうですか。

正直言うと、僕もそんなに実写化って賛成な方ではなくて。

ーーそうなんですね!

自分が好きな作品はやっぱりキャラクターだったり作品っていうのが、その人の中で出来上がっているので。でも、その世界に入り込むというよりは映画版BLEACHというものとして。原作が土台にはなっているけど、新鮮に違う感覚でとらえていただけると、楽しめるのではないかなと思います。

ーー「次作があるならこうしてみたい!」という希望はありますか?

今回はシリアスな場面しかなかったので、もしこれからがあればもっと一護との掛け合いだったりとか、喜怒哀楽がもっと垣間見えるところができればいいなと思います。

ーー原作では致命的に食レポが下手という恋次ですが、早乙女さんは今回 食の都大阪で楽しみにしている食べ物はありますか。

昨日食べましたけど、たこ焼きです。

ー美味しかったですか?

毎回行く所があるんです。大阪に来たらそこへ行きます。

大阪の街を楽しまれた様子の早乙女さん。7月5日(木)にあべのキューズモールで開催された映画のスペシャルトークショーでも関西弁を披露してファンを沸かせていました。映画BLEACHは7月20日(金)から大阪ステーションシネマほか全国で公開です。

二木繁美

注目情報