親戚や上司など、日ごろお世話になっている人への夏のあいさつとして贈り物をする習慣「お中元」。各デパートでは早くも“お中元商戦”が始まっている中、「gooリサーチ」が全国の10〜60代の男女1187人を対象に「お中元のマナーに関する調査」を実施したところ、贈る相手によって表書きを使い分けたり、贈るのにふさわしくない品物があることなど、送る際のマナーを知らない人が多いことが判明。そこで、意外と知らないお中元のマナーランキングと正しい贈り方を紹介しよう。
5位:筆記用具や時計は贈らないほうがよい
筆記用具や時計には“勤勉奨励”の意味があるため。このほか、お金を贈ることと同様の金券類なども避けたほうがいいとされている。
4位:喪中のときに贈る場合は、のし紙や水引はつけないほうがよい
「お中元」は特に“お祝い”ではないので、どちらが喪中でも差し支えないが、この場合、のしや水引は避け、白無地の短冊に「お中元」と書いて贈ると無難。四十九日前や先方が気落ちしている場合などは、贈る時期をずらして「暑中見舞」や「暑中御伺い」とするとよい。
3位:インターネット注文で送る場合は、ハガキや手紙を別送する
本来、先方宅に直接持参するのが正しい渡し方だが、最近は、デパートなどから直接送ったり、宅配便を利用することが一般的。身内や友人に送り届ける場合は電話でも差し支えないが、日ごろお世話になっている人に送る場合は贈り物に挨拶状を付けるか、届くころを見計らって手紙かハガキなどで挨拶状を送るのが礼儀。
2位:目上の人に靴や靴下、スリッパなどの“履物”を贈ってはいけない
履物類が“踏みつける”ことに通じるため。5位の筆記用具や時計と同じく、目上の人には失礼にあたるので、贈るにはふさわしくない品物とされている。本来はお盆の供物だったことから食べ物が主流の「お中元」。現在は、先方の好みや家族構成などを配慮して選ぶことも多くなっているので、気をつけたほうがよい。
1位:目上の人へ贈る場合の、のしの表書きは「暑中御伺い」「残暑御伺い」
堂々1位にランクインしたのは「表書き」の書き方。一般的には「御(お)中元」を使いますが、目上の人に贈る場合は「暑中御伺い」や「残暑御伺い」など、“伺い”という言葉を使うのが好ましいとされている。地域によって多少異なるが、「中元」(7月初旬〜8月15日まで)、「暑中」(立秋まで)、「残暑」(立秋から処暑まで)という言葉も“時期”によって使い分けるのが正式な贈り方となっているので、要注意。
「贈る相手や時期によって“表書き”を使い分けるなんて知らなかった!」という人は意外と多いはず。せっかくのお中元が失礼にならないように、今年は正しい贈り方で感謝の気持ちを伝えよう。【東京ウォーカー】