徳島県立美術館の所蔵作品を公開「徳島のコレクション 2018年度第2期」

東京ウォーカー(全国版)

徳島県徳島市にある徳島県立美術館で「所蔵作品展 徳島のコレクション 2018年度第2期」が9月17日(月)まで開催されている。

椿貞雄「弟茂雄像」


同展では、美術館間の協力活動のひとつとして、現在、改修・増築のため休館している滋賀県立近代美術館から預かっている、戦後アメリカの抽象絵画を代表する作家のひとりフランク・ステラの1960年代の色彩豊かな大作「イスファハーン」を展示する。

展示の様子写真は主催者提供


展示担当者は「今期は、作品を見比べてご覧いただく展示を企図しました。椿貞雄の『弟茂雄像』と現代の作家である金田実生が、幼い少年の意志のありようを描き出した『彼の清らかな意志』の間には、90年近い歳月が流れています。絵画表現が目指すものは、どのように変わっていったのか、それでもなお、変わらないものが何であるのか、2つの作品が並んでいる壁の前で、私たちは何を見出すでしょう。

徳島ゆかりの美術の部屋では、徳島出身の画家である伊原宇三郎の『二人』という作品と『二人(習作)』という作品が並んで展示されています。完成作を描く前に、ほぼ同じサイズの習作を描いているわけですが、伊原が手直しをした部分から、制作において、作家のどのような意図があったのかをよく知ることができるでしょう」と展示の見どころを話す。

展示の一例作:金田実夫


美術館間の協力で実現した同展。作家の思いをしっかりと感じられる内容になっているので、ぜひ訪れよう。

ウォーカープラス編集部

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