「週刊少年ジャンプ」創刊50周年を記念し、東京・六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催される「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展」。7月17日(火)からは、第3弾となる「週刊少年ジャンプ展VOL.3-2000年代~、進化する最強雑誌の現在(いま)-」がスタートする。内覧会に参加した編集部が、2000年代から現在連載中の作品までにフォーカスした同展の模様を一足先に紹介しよう!
週刊少年ジャンプ展VOL.3のポイントは、展覧会の各エリアで携帯電話、スマートフォン、タブレットでの写真撮影が可能なこと(一眼レフカメラ、コンパクトカメラ等は使用不可)。平日はなんと、一部の展示を除いて全エリアで撮影可。土日祝日および8月13日(月)~17日(金)、9月25日(火)~28日(金)は撮影エリアが限られる。撮影に関する諸注意は展覧会入り口に掲示されているので要チェックだ。
入り口からすぐのエリアでは、ジャンプ本誌に見立てたスクリーン上に全展示作品が登場するオープニングムービーが出迎える。また、オープニングムービーの隣には、壁一面にジャンプコミックスがずらりと並べられている。これは全出展作品と、2000年1月1日以降に発行された「週刊少年ジャンプ」掲載作品のジャンプコミックスの第1巻を集めたもので、内覧会時点でなんと215冊のコミックスを展示している。
ウェルカムゾーンを抜けると、「JUMP NEW GENERATIONS part1」と題し、2000年代の週刊少年ジャンプを代表する作品を特集したコーナーへ。トップバッターは歴代の連載作品の中でも屈指の人気を誇る『ONE PIECE』だ。ミラー調壁面で万華鏡のようなきらびやかな演出に彩られた「ONE PIECE カレイドスコープ」には、麦わらの一味各キャラの名シーンが散りばめられている。
各ゾーンでは貴重な原画を間近で見ることができ、中には作者のコメントが添えられたものもある。あの名シーンがどのように作られたのかが体感できるまたとない機会。同展描きおろしのイラストも18作19点が各エリアに展示されているのでこちらも必見だ。
また、各ゾーンは作品の特色に合わせた構成となっており、ジャンプ展全3期すべてに登場した『こちら葛飾区亀有公園前派出所』ゾーンは紅白と提灯でお祭りムード。『銀魂』ゾーンでは工事中のパネルが掲出されており、他作品の展示ゾーンに『銀魂』の原画を勝手に出張展示するなど遊び心満載だ。
原画以外にもここだけでしか見ることのできないレアな展示が各所に登場。『暗殺教室』ゾーンでは松井優征先生が自ら制作した世界に一つしかない「殺せんせー」のアクションフィギュアが飾られているほか、『トリコ』ゾーンにはトリコのフルコースを再現した8つのメニューが登場する。
2000年代の名作を一挙に展示する「JUMP EVOLVING!!」ゾーンの先は「JUMP NEW GENERATIONS part2」。『BLEACH』ゾーンでは「始解」の言葉がタイポグラフィーで演出された巨大展示や、名場面をスタイリッシュに演出した映像展示が立ち並ぶ。『僕のヒーローアカデミア』ゾーンでは作中のヒーローたちをアメコミ風のトイボックスにパッケージングした演出が目を惹く。
続いて「JUMP HEROES!!」ゾーンには、『ブラッククローバー』『鬼滅の刃』『約束のネバーランド』など現在週刊少年ジャンプで連載中の作品が集結。その隣の「What's up JUMP!?」ゾーンでは、ジャンプ本誌の巻頭カラー作品や読み切り作品、新連載作品のカラーやモノクロ原画がなんと週替わりで展示される。
「What's up JUMP!?」ゾーンで開幕を飾るのは『ONE PIECE』の巻頭カラーと、久保帯人先生の読み切り作品『BURN THE WITCH』のセンターカラー展示だ。
展示の最後には、ジャンプ展VOL.3に常設出展する作家のうち55人のサインやイラストが描かれた巨大なジャンプロゴが登場。ここでしか見られないイラストやコメントは必見だ。
物販ゾーンは公式図録をはじめ充実のラインアップ。また、「Cafe THE SUN」では「JUMP 50th anniversary cafe」と題して店内装飾が少年ジャンプ仕様に。「ゴンのありったけを込めたパフェ」(1530円)など、作品をイメージした10種のコラボメニューが登場する。
展示原画数は会期を通じて約440点。7月17日(火)から8月19日(日)までの前期と8月20日(月)から最終日の9月30日(日)までの後期で展示約85点が入れ替わる予定だ。また、『紅葉の棋節』『キミを侵略せよ!』『総合時間事業会社 代表取締役社長専属秘書 田中誠司』『アリスと太陽』の4作品が会期中に登場することも決定している。何度でも楽しめること間違いなしの一大展の全貌を、ぜひ自らの目で確かめてほしい!
国分洋平