ドナルドが歌い、叫び、そして慰める… マックのパブリックビューイング体験レポ

東京ウォーカー

関東地区での番組平均視聴率(速報値)が57.3%を記録するなど、文字通り日本中が熱狂したサッカーW杯パラグアイ戦。延長−PK戦での惜敗と残念な結果に終わったが、若者が大挙押しかけた東京・渋谷、なかでもあの“マクドナルド”で開催されたパブリックビューイングにはドナルドが登場。サポーターと一体感のある応援を繰り広げた。

パブリックビューイングが開催されたのは「マクドナルド 渋谷東映プラザ店」。あらかじめ配布された整理券を手にした約100名が参加し、バーガーやポテト、ドリンクを片手に観戦した。そんな中、代表のTシャツに身を包んだサポーターに混じり、会場で“躍動”したのがドナルドだ。

その動きは実に表現豊か。国歌斉唱を、指揮をするような仕草でサポーターと盛り上がると、イレブンがフィールドに散ると率先して“ニッポン”コール。これが実に張りのある声で、会場は大盛り上がりに。さらにキックオフ後は参加者の間を縦横無尽に動きまわって握手を連発! 座席に腰をおろし、足を組んでじいっと試合に見入っていたかと思えば、おもむろに立ち上がって“ニッポン”コールを再び繰り出すなど、献身的な応援っぷりなのだ。それらの仕草が、すべてあの 笑顔で行われるので、会場には一種独特な“楽しい応援”の一体感が生まれていた。

さらにハーフタイムには会場に“不思議な光景”も。この日は、参加者は最初のセットを注文すると、その後はポテトやドリンクが“お替わり自由”というシステム。息詰まるスコアレスの前半を終えハーフタイムに入るや、代表のシャツを来たサポーターがカウンターに列をなすシュールな光景が見られた。さらにドナルドも参加者と積極的にコミュニケーション。記念撮影からサッカーの話まで、オールマイティな一面を見せていた。

試合は文字通り一進一退の攻防で、延長戦でも決着が着かず、今大会初のPK戦へ。会場が極限の緊張感に包まれる中、ここでもドナルドは持ち前のポジティブさを発揮。肩を組んで応援するサポーターの輪の中に積極的に参加して、声援を送っていた。さらに印象的だったのは、パラグアイの5人目のキッカーがPKを決め、敗北のショックによる沈黙が支配した中での彼の行動。呆然と言葉を失い、涙ぐむサポーターが続出する中、優しく肩をたたいたり、肩を寄せ合うなどして励ましていくドナルド。それはピッチに崩れ落ちた選手を抱き起こす監督のようで、サポーターもドナルドの顔を見ると、「いや〜、頑張ったよね」「よくやったよな!」など、泣き笑いのような表情になっていた。

マクドナルドの店舗という、独特の空間で行われた今回のパブリックビューイング。ドナルド・マクドナルドの存在で、この歴史的な一戦が、“一生モノ”の印象深い観戦となった人も多かったはずだ。【東京ウォーカー】

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