店に入ると、シャカシャカと氷を削る、どこか懐かしい音が。2014年にオープンした「かき氷工房 雪菓」は、かき氷の食べ歩きが趣味だった店主・本田祐紀さんが開いた専門店。「店名の由来は、“雪のスイーツ(菓子)”。自分が食べたい究極の氷を目指してメニューを考えました」と本田さんは話す。
ラインアップはフレッシュなフルーツシロップがメイン。何層にも重ねながら、これでもかとかけていく。「梅レアチーズ」(900円)や旬のフルーツをふんだんにあしらう数量限定の“まみれ”シリーズなど、「変わり種や見た目が楽しい品も登場しました」とのこと。常連人気No.1は、あと味爽やかな「みかんヨーグルト」(850円)だ。
瞬く間に評判となった同店のフワフワのかき氷は、富士山の地下水を使う天然氷によるものだ。より薄く削れるのが利点だが、層により氷の硬さが違うため、細かに調整できる手動の機械を採用した。「微妙な氷の厚みを感じながら削る時間も、作り手として楽しい」という。
昔ながらの手法で作る、現代的なかき氷。五感でじっくりと味わってほしい。
Raira