カンテレ・フジテレビ系の新ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」(毎週火曜21時〜21時54分放送)のトークイベントがカンテレ大阪本社にて行われ、主演の吉岡里帆が出席。ドラマの魅力や共演者の素顔に迫ったトークのほか、吉岡自ら作るかき氷を手渡しするサプライズもあり、集まった観客を喜ばせた。
福祉現場からも高い評価を受ける柏木ハルコの同名コミックを実写化した本作は、生活保護の現場を舞台に新人ケースワーカーが戸惑いながらも懸命に成長していく姿を描く物語。主人公・義経えみるをテレビドラマの主演2回目となる吉岡が演じ、井浦新、川栄李奈、山田裕貴、田中圭、遠藤憲一ら豪華キャストが脇を固めている。
夏にぴったりの爽やかな白いシャツで登場した吉岡。京都出身ということもあり、関西のファンからの「おかえり!」の声援に「ただいま!」と笑顔で挨拶。撮影開始から1ヶ月ほど経ったと話し「元気になったり、あたたかい気持ちになってもらえる作品になっているんじゃないかなって思います」と自信をのぞかせた。
トークでは早速、豪華な面々が揃った共演者の話題に。井浦の印象について聞かれた吉岡は「映画やドラマで見るクールな印象とは違って、実際に話すととても真面目。真面目すぎて面白くなっている」とコメント。その理由として「私が一つ質問すると、それを何時間も考えて時間が経ってから『こう思ったんだよね』って答えてくれるんです」と撮影現場での井浦の様子を明かした。
ドラマには吉本新喜劇の内場勝則も出演しており、吉岡は「内場さんはスター。まさか内場さんと共演できるなんて!」と関西出身ならではの反応を示す。続けて「(ドラマが)シビアな内容なので、少し笑ってもらえる抜け感をとても素敵に作ってくれている。台本では面白いこと言ってないのに、面白い感じに見えちゃう」と最敬礼。ちなみに吉岡は、内場の妻・未知やすえのネタが大好きであることも明かした。
続いてのトークでは、共演者の趣味の話題に。同僚役で出演している川栄は、趣味のスポーツにちなみスポーツウェアの写真を公開。その写真を見た吉岡は「めちゃくちゃ運動神経が良い。小柄だけど動きがダイナミックで、ダンスも歌もできる万能ガール」と川栄を絶賛。自分は決して運動神経が良くないと話す吉岡に対し、イベントに同席していたプロデューサーが吉岡の走り方が面白いと暴露。すると吉岡はステージ上でその走りを披露し、個性的な走り方に観客から拍手が。それに気をよくしたのか、吉岡は観客席の間を疾走。観客から大きな声援が飛び交った。
吉岡自身もプライベート写真を公開。観葉植物を育てるのが趣味だと明かし、お気に入りの植物とのツーショット写真が披露された。丁寧に育てないと枯れるほどの繊細な植物を育てており「家にいる時間が短いので、ちょっとでもこういう楽しみがあると嬉しい」と話した。ちなみに植物には話しかけないタイプであることも笑顔で明かした。
銭湯とジムが趣味と明かす田中の写真が公開されると、女性の観客からため息が。湯船に浸かり笑顔を見せる姿やトレーニング後の鍛え上げられた上半身裸の写真に吉岡も「これは女性が黙っていない!あ、今は女性だけじゃですね。女性も男性も黙っていない!」と興奮の様子。吉岡の父親も体を鍛えているそうで「ムキムキな男性を見ると父性を感じます。家族を守る父って感じ」とコメント。彼氏にするならムキムキがいい?質問には「ヒョロヒョロすぎる人も頼りないし…でも、私の好みはいいですから!」と照れた表情を浮かべた。
トーク終了後にはフォトセッションが行われ、観客と一緒に記念撮影を行った。これでイベント終了するかと思いきや、観客へのまさかのサプライズが。吉岡自らが作ったかき氷を観客全員に振舞われることに。吉岡は観客と言葉を交わしながら、手渡しでかき氷を配った。
イベント終了後、マスコミ向けの囲み会見が行われた。2度目のドラマ主演に関しては「作品がどうすればもっと良くなるのか、どうしたら原作の良さが伝わるか、多くの方に理解や共感してもらえるのはどうしたらいいのかなどの問題に対して、現実的に取り組みようになりましたね」と心境を明かす吉岡。ドラマでは珍しい生活保護をテーマしている本作。「生活保護というものがちゃんと行き渡っていない最大の問題。自分の生活に困窮している人が受け取るべきなのに、困窮していないのに受け取っている現実が許せない人もいる」と周りから様々な反応があったことも明かした。最後に吉岡は「たくさんの方に福祉や生活保護のこと、ケースワーカーという仕事が伝われば。どんな感想でも受け付けますので、みなさんの声を聞きたいなと思っています」と本作にかける熱い思いを語った。
山根翼