この夏は横浜でダンスの魅力を発見!
世界に開かれた大きな港町、横浜。街全体をステージとしてダンスを見て、そして実際に一緒に踊って楽しめるのが「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA」だ。2012年のスタートから3回目を迎える今回も、約230のプログラムが8月4日(土)~9月30日(日)、58日間にわたって開催される。ダンスのジャンルはもちろん、国籍、ジェンダー、世代や障害の有無を、“ダンス”を通して超えていこうというスローガンのもと、ダンス・ファンだけでなく、ダンスが初めての人も楽しめるプログラムが充実。バレエからストリート、日本舞踊やチアまで、今まで見る機会がなかった新たなジャンルも含め、横浜の街×ダンスを楽しもう!
今回のフェスティバルの特徴は?
今回のイベントの特徴は4つあり、まず1つめは「横浜の“街”そのものが舞台」であるということ。劇場内での公演だけでなく、横浜の景観などを生かした、野外舞台、商業施設・駅前広場など、オープンスペースで市民参加プログラムを開催し、横浜の“街”そのものが舞台となる。
2つめは「『リヨン・ダンス・ビエンナーレ』との連携」。2018年は日仏友好160周年の年であり、横浜市の姉妹友好都市であるフランス・リヨンのダンス・ビエンナーレとの連携が決定した。「リヨン・ダンス・ビエンナーレ」は、1984年から開催されており、9月に開催される予定だ。
3つめは、「クリエイティブ・インクルージョン」。「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2018」は、国籍・人種・世代・性別・障害などを超えて、誰もが楽しめる、参加できるのも特徴だ。
4つめは「クリエイティブ・チルドレン」。学校への出張授業やワークショップなど、横浜の未来を担う子供たちの豊かな想像性や感性をはぐくむプログラムを展開する。
タレント・キンタロー。の出演が決定!!
大学生時代に競技ダンス部に所属した経験を生かし、最近では社交ダンスの全国大会で4位に入賞したキンタロー。の、9月30日(日)「横浜ダンスパラダイス フィナーレスペシャルプログラム」への出演が決定。お笑いタレントとしてではない、ダンサーとしてのキンタロー。のダンスを実際に見られるチャンスだ! 会場は、グランモール公園 美術の広場で、観覧は無料。
横浜の“街なか”で繰り広げられるダンスステージ「横浜ダンスパラダイス」
期間中の週末や祝日には、アフリカンダンスや「プリキュア」スペシャルダンスステージなど、大人や子供、性別・国籍・障害の有無やアマチュア・プロを超えて無料でダンスを楽しめるステージが出現する。各ステージは、桜木町駅前広場、元町ショッピングストリート、山下公園 バルコニー、横浜駅新都市プラザなど、にぎわいのあるオープンスペースで開催される(開催日によって会場が異なる)。
9月30日(日)のフィナーレは、みんなでオリジナルダンスを踊ろう
フェスティバルの最終日(9月30日)には、グランモール公園 美術の広場で、「横浜ダンスパラダイス」に参加したダンサーや観客が集結してオリジナルダンスを踊るイベントが行われる。また、公式サイト内では、「コンドルズ」主宰・近藤良平の制作したオリジナルダンスを見ることができる。
また、この「Dance Dance Dance~」でしか見られない、野外ステージ「横浜ベイサイドステージ」も登場する。象の鼻パークに特設ステージで行われ、港の景観と合わせてダンスを楽しむことができる。
「ダンス縁日@横浜ベイサイドステージ」
8月8日(水)には夏の横浜を楽しむ「ダンス縁日」と連携した、スペシャルステージを開催。昼の部(10:30~11:00、12:30~13:00)では、今年15周年を迎えた「プリキュア」が、夜の部(17:00~19:30)では、ポップ音楽ユニット「レ・ロマネスク」が登場する。どれも無料で観覧できる。
コンドルズ「Fly Me to the Moon いとしのベリー」
学ラン姿の男性たちが、ダンス、生演奏、人形劇、映像、コントなどを展開するユニークなダンス集団「コンドルズ」による、初の野外公演。結成22年目を迎える彼らの名場面を、オムニバス形式で見られるチャンスだ。8/10(金)開催。自由席2,500円ほか。
義足ダンサーと有名振付家のコラボ「近藤良平・ヨコハマ・ガラ」
8/12(日)には、リオパラリンピック閉会式で世界から大きな注目を浴びた義足のダンサー・大前光市(おおまえこういち)と、アーティスティックスイミングやフィギュアスケート日本代表選手の演技指導も行う振付家・平山素子の夢の共演が見られる。自由席2,000円ほか。
世界で活躍する東京バレエ団が登場「横浜ベイサイドバレエ」
横浜港の夜景をバックに、日本を代表するバレエ団のダンスが見られるステージ。ヴェルサイユ宮殿での野外公演をはじめ、欧州の大都市で上演を重ねる東京バレエ団が、えりすぐりの3作品を上演する。
最注目のコンテンポラリー・バレエが来日「バレエ・ロレーヌ公演」
フランス・ナンシーを拠点とし、特に20世紀後半から現代の前衛的な作品の上演に定評があるバレエ団が、厳選3作品を上演。20世紀から21世紀の舞踊の潮流を俯瞰する、バレエファンにも、現代アート好きにもおすすめのプログラムだ。巨匠から新世代までの振り付け作品で、知られざるバレエの進化を発見しよう。
ここで紹介した以外にも魅力的なステージが各所で行われる予定なので、この夏はダンスの魅力にはまってみては?
【取材・文/栗山春香】
編集部