世界初!焙煎温度が選べるティージェラートカフェへ行ってみた

東京ウォーカー(全国版)

近ごろ巷でよく見かける、ほうじ茶を使ったドリンクやスイーツ。抹茶に続くほうじ茶ブームに沸く昨今、日本茶に対する世間の関心は確実に高まりつつある。

白を貴重とした洗練された雰囲気の外観


そんななか、日本茶の新たな楽しみ方を提案するカフェが、静岡県静岡市に誕生した。「Maruzen Tea Roastery (マルゼンティーロースタリー)」は、数段階の焙煎温度から好みの味を選べる、ティージェラートカフェ。創業70年を迎える製茶問屋「丸善製茶」が、若い人たちにも日本茶に親しんで欲しいとの想いから、2018年1月にオープンした。ここではジェラート(シングル450円、ダブル700円)と、一杯ずつ丁寧にハンドドリップで淹れるお茶(500円)が味わえる。

【写真を見る】店の外からハンドドリップでお茶を淹れている様子を見ることができる


店舗を訪れてみると、ガラス張りの向こうで、女性スタッフがハンドドリップでお茶を淹れていた。外観のオシャレな雰囲気や物珍しさも相まって、不思議な魅力を放っている。さらに息を吸えば、お茶の心地よい香りで心も満たされていく。この時点ですっかり心を奪われていた。

店内奥に設置されている焙煎機


焙煎温度は、ジェラートが0度から200度までの6段階、ドリンクが80度(+100円)から200度までの5段階から選ぶことができる。80度が玉露、100・130度が煎茶、160・200度がほうじ茶に該当し、ジェラートのみ選択できる0度(ノンロースト)は、生葉を蒸して乾燥させたままの状態を指す。

左から焙煎温度200度(ダークロースト)、100度(ライトロースト)、0度(ノンロースト)のジェラート。1番人気は200度とのこと


記者は0度、100度、200度のジェラートを試食してみたが、味の違いは歴然。3種類共にお茶の豊かな風味が生きていて、とてもおいしいのだが、特に0度と200度は個性的な味わいを楽しめた。

0度は青々しくフレッシュな香りが口いっぱいに広がり、程よい苦味が絶妙。200度はこれまでに食べたほうじ茶のアイスクリームとは比べものにならないほど濃厚で、香ばしさが際立っていた。ちなみにジェラートに使用しているお茶は、すべて静岡市清水区両河内産の浅蒸し茶とのこと。

同店がある静岡市は、東京から新幹線で1時間と、首都圏からのアクセスの良さも魅力。日本茶の新たな楽しみ方を体験しに、気軽に足を運んでみてはいかが?

水梨かおる

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