東京ビッグサイト東7・8ホールでは、7月21日(土)と22日(日)の両日、「東京キャンピングカーショー2018」が開催された。国内総保有台数が10万台を突破するなど、近年盛り上がりを見せるキャンピングカー市場。東京エリアにおける大規模な展示会である本イベントには、今年も200台を超える最新キャンピングカーが集結した。その中から選りすぐりの4車種をご紹介しよう。
日産・リーフで培ったEV技術を搭載したキャンピングカー
日産自動車が架装ビルダー向けのベース車両として10月に販売を予定している「NV350キャラバン リチウムイオンバッテリー搭載 グランピングカー」。容量8kWのバッテリーパックを搭載し、100V/1500Wの出力を取り出せるコンセントを2系統装備。フル充電の状態であれば、2泊3日程度の車中泊で必要な電力を供給できる性能となっており、旅行中はエアコンや電子レンジなど様々な家電製品が使用可能だ。
また、日産ピーズフィールドクラフトブースには、同車をベースに架装した第1弾「G-LIB CAMPER」が出展されており、こちらも注目を集めていた。
駐車場に停められるコンパクト設計
KWORKSから登場した「TRAIL WORKS 520 SL」は、総重量が750kgに収まるように設計されているため、普通免許でけん引できるのがポイントだ。コンパクトな見た目の反面、キャンピングトレーラーはエンジンなどの動力部がないため、車内は最大6人が就寝できる広々としたスペースを確保。さながら動くワンルームで、使い方はアイデア次第だ。
自分で組み立てるキャンピングカーKIT
大阪のベンチャー企業が開発し、社名と同じ名が名付けられた「Kトラハウス」。最大の特徴は、軽トラック用のキャンピングシェル(荷台に着脱できる簡易ハウス)を、床・壁・屋根の各ユニット1式と引き違い窓、固定窓、ドア各1組のパーツを使って自分で組み立てること。値段も44万8,000円(税別)とキャンピングカーを購入するより安価なため、試しに購入してみるのも手かもしれない。
ひとり旅を快適に過ごす充実の装備
創業30年のリンエイプロダクトがひとり旅での利便性を追求して誕生した「マクロバカンチェス ひとり旅」。外見はベース車両とほとんど変わらず、通勤や買い物などの普段使いにも違和感なく利用できるバンコン(バンコンバージョン)タイプのキャンピングカーだ。車内には大型の冷凍冷蔵庫や電子レンジ、TVを搭載。また、走行充電システムに加えてソーラーシステムを完備している。
必要最低限の生活インフラが整い、快適なプライベート空間が広がるキャンピングカー選びは、セカンドハウス選びの感覚に近いかもしれない。各ビルダーが趣向を凝らしたキャンピングカーが一堂に会するイベントは、お気に入りの一台を見つけるのにうってつけだ。
安藤康之