NMB48山本彩 卒表を発表 「生涯現役というのが今の私の目標で、もっと勉強して、一生涯みなさんの前で歌い続けられるような人間でいたい」

東京ウォーカー(全国版)

卒業を発表した山本彩さん(NMB48) ©NMB48


 7月30日、NMB48の全国ツアー「NMB48 LIVE TOUR 2018 in Summer」の初日公演が東京・中野サンプラザで開催された。

この日のライブのメンバー構成は、キャプテンの山本彩さん、先日卒業を発表した沖田彩華さん、磯佳奈江さん、岩田桃夏さん、植村梓さん、梅山恋和さん、太田夢莉さん、川上千尋さん、小嶋花梨さん、渋谷凪咲さん、城恵理子さん、上西怜さん、谷川愛梨さん、山田寿々さん、山本彩加さん、吉田朱里さんによる「ツアー選抜」16人。

 「overture」の後、ナレーションで一人一人紹介され、メンバーがステージに登場。「ワロタピーポー」「オーマイガー!」といったアップテンポな曲で序盤から会場を盛り上げていく。それに続けて、「HA!」「カモネギックス」などを、着物風の衣装に着替えて、艶やかなダンスと共に披露した。

【写真を見る】山本彩さん「考えては取り消してということを繰り返して、もっとみんなと一緒に頑張りたいなと思いもしたんですけど、今日までガムシャラに頑張ってきました」©NMB48


中盤では、初披露となる山本彩加さん、梅山恋和さん、上西怜さん、岩田桃夏さん、山田寿々さんの5期生5人による「Good Timing」、山本彩さんと吉田朱里さんによる「アボガドじゃねーし」など、ユニット曲コーナーを展開。

 後半は「Must be now」に始まり、最新シングル曲「欲望者」から、AKB48のカバー「ポニーテールとシュシュ」を挟みつつ、「ヴァージニティー」「ナギイチ」「僕らのユリイカ」まで、代表曲を中心に9曲を畳み掛け、「しがみついた青春」で本編が終了した。

アンコールでは、「虹の作り方」でNMB48の他のメンバーたちが登場するというサプライズがあり、そのまま全員で「365日の紙飛行機」を歌唱。

その直後、「私、山本彩はNMB48を…、卒業します」と山本彩さんが卒業を発表。突然の出来事にファンも戸惑うなか、「NMB48に入って8年になります。みなさんのおかげで濃い8年を過ごすことができて、うれしいこと、楽しいことを経験してきました。その中で、卒業という文字も頭に何度も浮かんできました。考えては取り消してということを繰り返して、もっとみんなと一緒に頑張りたいなと思いもしたんですけど、今日までガムシャラに頑張ってきました」と話し、続けて卒業を決意した思いを語った。

「ここ数年は新しくセンターに立つ子が出てきたり、私がいない環境でライブをしている姿を一歩引いたところから見て、私がいない方がいいんじゃないかというよりも、私がいなくなる方がNMB48にとって良い起爆剤になるんじゃないかと思いました。今いるメンバーが一番いいと思いますし、新しいNMB48を作り上げていってほしいなと思いました」

山本彩さん「私がいなくなる方がNMB48にとって良い起爆剤になるんじゃないかと思いました」©NMB48


 グループへの思いを伝えた後は、「生涯現役というのが今の私の目標で、もっと勉強して、一生涯みなさんの前で歌い続けられるような人間でいたいです」と自身の今後のことを話し、ファンを安心させた。

 「さや姉」の愛称で親しまれている山本彩さんは、NMB48の1期生として10年にグループが発足した時からグループを牽引してきた。グループのキャプテンとして、絶対的エースとしてリーダーシップを発揮。NMB48だけでなくAKB48グループを代表する存在となっている。16年に「NHK紅白歌合戦」(NHK総合ほか)で行われた視聴者投票企画「夢の紅白選抜」では1位に輝いた。もともと「シンガーソングライターになりたい」という夢を持っていた山本さんは、16年にソロでのアルバムをリリースし、これまでに2枚のアルバムの発売と2度のライブツアーを行っている。

山本彩さん「25歳だって人生まだまだこれからだと思っています」©NMB48


 卒業発表でしんみりとした雰囲気となっていたが、最後はNMB48らしく、ライブでの定番曲「青春のラップタイム」で盛り上がり、明るく楽しくこの日のステージを締めくくった。最後、ステージから去る前に「本当にみなさんを驚かせてしまってすみません。25歳だって人生まだまだこれからだと思っています。私の人生も、これからのNMB48の人生も、より素晴らしいものにしたいと思います」という力強いメッセージをファンに届けた。

 「NMB48 LIVE TOUR 2018 in Summer」は今後、8月3日(金)神奈川・カルッツかわさき、15日(水)宮城・仙台サンプラザホール、17日(金)北海道・ニトリ文化ホール、21日(火)熊本・熊本市民会館シアーズホーム夢ホール、23日(木)福岡・福岡サンパレス、30日(木)広島・上野学園ホール、9月3日(月)兵庫・神戸国際会館、5日(水)愛知・名古屋国際会議場、14日(金)新潟・新潟テルサ、28日(金)石川・本多の森ホールで行われる。

取材・文/田中隆信

週刊東京ウォーカー+編集長 野木原晃一

注目情報