「アレクサ、えかきうたをスタート!」新感覚の絵描き歌がAmazon Alexaスキルに登場

東京ウォーカー(全国版)

「アレクサ、○○注文して!」「アレクサ、“Happy Birthday”歌って!」

そんなフレーズを耳にしたり、CMを目にしたことがあるのではないだろうか。日常生活において、いろいろなことを人工知能(AI)内蔵のスマートスピーカーが機械学習し、ユーザーが話している内容の傾向と対策をつかんで応答してくれる。

そんなスマートスピーカーの中でも、Amazonのスマートスピーカー「Echo」などに搭載されている音声サービス「Alexa(アレクサ)」は、一般の開発者によって機能が拡張できるのが大きな特徴のひとつだが、そのうちの追加機能である「Alexaスキル」に、なんとも不思議な「こたえのないえかきうた」が登場した。

Amazon Alexa(アレクサ)の音声アプリ「こたえのないえかきうた」


えかきうたをスタートさせ、流れる歌に合わせて絵を描き、完成した絵に名前を付けて発表する。遊び方は簡単だ


絵描き歌はふつう「〇〇のえかきうた」として、特定の題材を簡単に描きやすくするために作られている。そのため、歌を聞いて描く人は、前提として完成予定図が頭の中にあり、それと歌の歌詞を照らし合わせて形を描いていく。つまり、歌は題材を描く際に先導するガイド役であるわけだ。

しかし、今回登場した「こたえのないえかきうた」はちょっと違う。スピーカーに向かって「アレクサ、えかきうたをスタート!」と話しかけると、メロディーにのせて絵描き歌が流れ始めるのだが、その歌は毎回異なる歌詞のフレーズがランダムに生成される。

歌詞は各小節ごとにランダムで組み合わされるため、そのバリエーションはなんと1万通り以上。正解がなければ間違えもない、子どもの発想力やことばの表現力を重視した、独創性豊かな絵描き歌ができあがるのだ。

【写真を見る】ムギちゃんがお絵描きしたものがこちら


グリーンダカラちゃんがお絵描きしたかわいい絵がこちら


10歳の男の子が描いた「ひよこん虫」


7歳の女の子が描いたハートフルな「ピンクちゃん」。今回紹介した4つの絵はすべて同じ「えかきうた」から生まれたもの


もちろん「〇〇のえかきうた」といった特定の題材も設定されていない。歌詞が絵を描くガイド役ではあるものの、そこに目的を持たせないことで「どんな絵描き歌ができあがるかな?」と、子どもの想像力を育みながら楽しむことができるのが最大のウリといえる。

アプリを監修した沢井佳子氏は幼児教育番組「ひらけ!ポンキッキ」制作の心理学スタッフや「しまじろうのわお!」の監修を務めた経歴を持つ


この音声アプリの監修を担当した沢井佳子氏は、「『頭に思い描く』という『表象能力』は、3歳から10歳までの間に急速に発達し、『イメージ・動作・言葉』で表現する力の基礎となります。このアプリは『思い浮かべる』表象能力と『発想を伝える』表現力とを、楽しく伸ばす遊びになるはずです」とコメントしている。

ちなみに、本アプリで歌を担当しているのはミュージシャンで音楽プロデューサーでもある高野寛氏。同氏は「いつものGREEN DA・KA・RAのメロディが新しい歌に生まれ変わったようで、嬉しかったです。子どもたちが楽しそうに想像力を膨らませているのを見て、“答えがないこと”の先にある可能性を感じました」と語っている。

また、サントリー食品の広報によると、高野氏の起用は「お子さまをはじめ、ご家族に使っていただきたいものですので、歌声がやさしくて温かみのある高野さんにお願いしたいと考えました」とのこと。

「こたえのないえかきうた」を利用するには、「Alexa」を搭載したデバイスなどの管理用アプリ「Alexaアプリ」(iOS/Android)内のスキルメニューから「こたえのないえかきうた」をセレクトして有効化。その後、スマートスピーカーなど「Alexa」を搭載したデバイスに向かって「アレクサ、えかきうたをスタート!」と話しかけるだけ。

子どもの情操教育としてはもちろんのこと、大人が挑戦しても思いがけないものができる楽しみがあるこのアプリ。Alexaアプリをインストールすればスマホ単体でも利用できるので、ぜひ一度試してみてほしい。

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