「洞窟での探険」と聞けば子どもはもちろんのこと、大人になった我々でも冒険心を刺激されるもの。大人も子どもも夢中になる涼しくって神秘的な洞窟アドベンチャーへ!そんな冒険をかなえるスポット、ベスト3をご紹介。<※情報は関西ファミリーウォーカー2018夏号(2018年7月9日発売号)より>
<1位>史跡 生野銀山
近代化の礎となった悠久のロマンを感じられる史跡 生野銀山で、昨年4月には日本遺産にも認定された生野銀山。ここに訪れると、日本もかつては資源大国だったことが感じられる。約1時間、探険気分の洞窟巡りでは、当時の苦労を偲びつつ歴史のロマンに触れることができる。天気に関係なく楽しめるのもメリットで、夏は涼しく、冬は暖かく感じられる約13℃という気温。歩いているとちょうどいいけれど、真夏でも上着がないとちょっと肌寒いほど。レストハウスの体験コーナーでは、金・銀・錫のすくい取り体験や銀細工のシルバーアクセ体験工房も。また隣には生野銀山文化ミュージアム(要別途入館料)もあり、そちらも行っておきたい。
天井からは水滴も落ちてきて探険気分は上々!
坑道総延長350km、深さ880mのほんの一部を観光坑道として公開している日本遺産。周辺には日本のマチュピチュこと竹田城跡や東洋一の規模を誇った神子畑選鉱場跡などもあり、ここ生野銀山を中心に同じ歴史のストーリーとして日本の遺産をぐるり巡るという楽しみ方もおすすめ。
近代坑道と江戸時代の坑道を同時に体験できる貴重な史跡。
当時の様子の復元はかなりリアル。
その名のとおり、地下アイドルの銀山ボーイズ。
岩肌にはノミの跡も。
レストランマロニエでは鉱山社宅の食卓で生まれた当時の味を再現。
低学年から女性に大好評の天然石のすくい取り。水晶やアメジストなど砂の中に埋まっている天然石が15分間取り放題。中高生には金銀錫のすくい採りもおすすめ。
パワーストーンのヘマタイトなども。
取り合いの心配もなし。
「便利なことが当たり前な今の子どもたちに、不便な中での仕事や命がけの仕事を見せられた気がしました。当時はノミと金づちだけで掘り進んだなんて信じられないです。天然石のすくい取り体験には、むしろ私がハマってしまいました(笑)」
■史跡・生野銀山<住所:兵庫県朝来市生野町小野33-5 電話:079-679-2010 時間:9:00~17:30、11月9:00~17:00、12月~2月9:30~16:30、3月9:30~17:00 休み:12月~翌2月は火曜(祝日の場合翌日) 交通:播但連絡道路生野ICより車で10分>
<2位>質志(しず)鍾乳洞公園
京都の中央に位置する京丹波町。府内唯一の鍾乳洞である鍾乳洞公園は、総延長52.5mの縦穴。4つの部分から成り高低差が大きく、曲がりくねった洞窟が特徴だ。ほぼ直角の階段で下に降りるため小さな子どもやお年寄りは注意が必要。ヒールも厳禁。
BBQ可能で、遊具や釣りなど遊びも充実。バンガローやテントでの宿泊も可能。
■質志鍾乳洞公園<住所:j京都府船井郡京丹波町質志 電話:0771-86-1725 時間:9:00~17:00(最終受付16:30) 休み:1・2月 ※大雨時休園 ※12・3月は土日祝のみ開園 アクセス:丹波綾部道路京丹波みずほICより車で10分>
<3位>河内の風穴
総面積1544平方メートルという広さと、総延長7500mという日本屈指の規模を誇る、霊仙山塊カルスト地帯にある鍾乳洞、河内の風穴。大広間と呼ばれる驚異の大空間を持ち、洞内は一年を通して12~13℃と夏は涼しく冬暖かい。入口から200mまでの1・2階を見学することができる。
ゴツゴツとした岩肌の道を、手すり頼りに進む体験はかなりのスリルが味わえる!
■河内の風穴<住所:犬上郡多賀町河内宮前 電話:0749-48-0552 時間:9:00~17:00(最終受付16:00) ※夏期は9:00~18:00(最終受付17:00) 休み:大雨、積雪時(要確認) アクセス:名神高速道路彦根ICより車で20分>
関西ウォーカー編集部